森美術館(港区六本木6)は9月28日・29日、シンポジウム「ポップアップ・マトハフ@森美術館-マトハフ・アラブ近代美術館共催シンポジウム 遠くて近い、近くて遠い、アラブと日本:アーティストの役割とは何か」を開催する。
ゼーナ・エル・ハリールさんの作品「ザナドゥ、あなたのネオンは輝くだろう」
同美術館で開催中の企画展「アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知る」の関連プログラムとして開催。アラブと日本の各3組の現代アーティストが対談する3セッションで構成。28日のセッション1「目撃者は語る」は、ハリーム・アル・カリームさんと、アーティスト集団「Chim↑Pom」の卯城竜太さん、エリイさん、29日のセッション2「歴史をたどって」は、ハラーイル・サルキシアンさんと小泉明郎さん、セッション3「キッチュなものの力」は、ゼーナ・エル・ハリールさんとスプツニ子!さんが自作のプレゼンテーションを行い、その後ディスカッションする。
アーティストは「地理的に離れたアラブと日本であってもアーティストの制作活動や作品には共通するものがある」という観点から、同展のキュレータであるディーナ・シャラビーさんと近藤健一さんが3つのテーマの設定し選定した。シャラビーさんは「日本の若手アーティストをリサーチしていて気づいたことは、彼らには対談相手となるアラブのアーティストたちと同様の興味対象があり、感情的にも共有するものがある、ということ」と話す。
開催時間は、28日=19時~21時、29日=13時~18時30分。29日17時からは全出演者と同美術館の南條史生館長が参加するディスカッションも。参加には美術館ホームページから申し込みが必要。いずれも参加無料。