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東京ミッドタウンアワード発表-受賞作品展示、一般投票も

アート部門受賞作品の展示の様子。「『中に入れておくれ』、と屋外は言った。」(奥)と「風景『都市と生きる』」(手前)

アート部門受賞作品の展示の様子。「『中に入れておくれ』、と屋外は言った。」(奥)と「風景『都市と生きる』」(手前)

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 東京ミッドタウン(港区赤坂9)で10月26日、デザインコンペ「Tokyo Midtown Award 2012」の結果発表と表彰式が行われ、受賞作品の展示も始まった。

デザイン部門グランプリの「おまもりカイロ」

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 東京ミッドタウンアワードは、新しい才能を発掘し世界に発信する育成型のコンペティションとして2008年に創設され、毎年テーマを設け作品を募集、受賞作の中から商品化されるものも多く出ている。今年のアート部門のテーマは「都市」で、グランプリには太田遼さんの「『中に入れておくれ』、と屋外は言った。」が選ばれた。デザイン部門のテーマは「安心」で、グランプリには市田啓幸さんの「おまもりカイロ」が選ばれた。授賞式では、グランプリ受賞者にそれぞれ賞金100万円とトロフィーが授与された。

 デザイン部門のグランプリ作品について審査員を務めた小山薫堂さんは「受験生に売れそうだということで選んだが、デザインに必要な何かを理解するヒントにもなる」と選考理由を述べ、同じく審査員の原研哉さんは「この審査は優れたものを評価しようというよりは、こういう人を世に出したいという審査員の意思表明。受賞者はこれで社会のまわしをつかんだことになる。これからも社会といい相撲が取れるよう頑張ってほしい」と総評した。アート部門のグランプリ作品について審査員の清水敏男さんは「ミッドタウンの特色は空間の中にアートがあるということ。この作品は不思議な空間が出現するというアートの面白さと、日常の中にアートが現れる不思議さをよく表現している」と評した。

 他の受賞作はアート部門が宮本宗さんの「風景『都市と生きる』」(準グランプリ)、大村雪乃さんの「Beautiful midnight」、角文平さんの「一戸建てマンション」、下平千夏さんの「To-kyo」、林田健さんの「昨日は明日とどれだけ違うのだろうか。」(以上入選)、デザイン部門が太田耕介さん・櫻井一輝さん・池ヶ谷貴徳さんの「とんでいけ ばんそうこう」(準グランプリ)、小高浩平さんの「桧節」(優秀賞)、小林明日香さん・岡本大祐さん・蓑島さとみさんの「おふくろのだしぶくろ」、三田地博史さん・小山田拓司さんの「打虫刀」、斎藤智法さん・澤田翔平さん・稲葉基大さん・末廣豪さん・中津祐一さんの「心安寺石庭」、川田敏之さん・斎藤大輝さんの「月見灯」、森山隆史さん・篠崎健吾さん・田島大成さんの「Handy Soap」(以上審査員特別賞)。

 受賞作は11月25日まで東京ミッドタウンプラザ地下1階メトロアベニュー展示スペースで展示し、「オーディエンス賞」は同4日まで一般投票も受け付ける。

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