東京ミッドタウン(港区赤坂9)で3月10・11日、東日本大震災の被災地である東6県と茨城県の企業によるオリジナル商品の展示即売会「復興デザインマルシェ」を開催する。主催は公益財団法人日本デザイン振興会(赤坂9)。
「グッドデザイン賞」の運営などを行う同法人は被災地支援を目的に2011年7月に「Area Aid Design Project -JDP東北茨城デザインプロモーション-」を開始、該当地域の製造事業者やデザイン事業者を対象に国内外の見本市や展覧会への出展支援、「グッドデザイン賞」無料応募などの施策を行っている。
同プロジェクトの一環として行われるイベントは、昨年に続いて2回目。プロジェクト参加企業を中心に該当地域からデザインに力を入れる企業20社が参加、デザインと質にこだわったアイテムを展示即売するほか、特設ブースでは被災企業をデザイン面で支援する「いわてデザインネットワーク・ボランティア」の活動も紹介する。
参加企業は東北6県の伝統工芸品、デザイン・アート・建築関連の書籍やプロダクトをセレクト・販売する「KANEIRI Museum Shop」(青森県八戸市)、伝統的工芸品の秋田大館曲げわっぱを製作する「柴田慶信商店」(秋田県大館市)、宮城県石巻市や牡鹿半島の漁村で被災者と手仕事によるアクセサリー製造を行う「つなぎや」(宮城県石巻市)、添加剤・溶剤を一切使用しない漆製品を製造する「漆工 よしだ」(福島県会津若松市)、農作業のための作業用ファッションを提案する「A-rue(ア・リュ)」(茨城県東茨城郡)、「おっぱいライフ」を快適にする授乳服を提案する「モーハウス」(茨城県つくば市)、被災者の手仕事でアクセサリーなどを製造する「東北 花咲かお母さんプロジェクト」(運営=フェリシモ、神戸市)など。
主催者は「来場者には、災害を経てもなお暮らしとともに受け継がれているものづくりの心に触れ、新しい生活のヒントを見いだしながら、被災地の復興を応援していただければ」とコメントする。
開催時間は11時~19時。入場無料。