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増上寺で初企画「天祭 一〇八」-美術工芸作品展示・販売の場として作家募集

増上寺「光摂殿」大広間の天井絵

増上寺「光摂殿」大広間の天井絵

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 増上寺(港区芝公園4)で10月18~20日、「天祭 一〇八~現代日本ものづくり縁起 in 増上寺~」が開催される。主催のニュートロン(港区)は現在、参加する美術工芸作家を募集している。

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 古来、日本の美術工芸品、およびものづくり文化は、東西南北各地の土着文化や風俗に由来、古きものを伝承し、一方では海を越えて伝わる新しいものを取り入れて進化してきたが、現代の日本では、宗教と美術工芸、および芸能文化は切り離され、それぞれに自立すべきものとして考えられている。しかし、「真に豊かな生活とは、欧米式の効率・機能重視のシステムで割り切れるものではない」として、今一度自国の文化の歴史に目を向け、これからの時代に日本の美術工芸・芸能文化を発展させたいと同催事を企画。

 広く一般市民に呼び掛け、新しい時代のものづくりと出会う「祭り」であり「市」としての定着、増上寺の檀家(だんか)や地域住民の理解・賛同を得ながら、港区の文化交流促進の役割を果たすことを目的とし、将来的に実現を目指す「増上寺現代コレクション(仮称)」に値する作品・作家を選出する。同コレクションは、同催事出展作家を対象に、会を重ねるごとに作品を主催者が選出・買収し、増上寺に寄贈、この時代を象徴するコレクションへ育てていくほか、出展作家の中から、週刊「モーニング」(講談社)連載の漫画「へうげもの」スピンオフ企画への作家選出、および主催者の運営するショールーム・ショップ「白白庵」(港区)での取り扱い選出、全国百貨店への出展作家を選出する。

 参加を希望する作家は、8月末までに応募、1次審査を経て9月初旬に全出展者を決定する。2次審査(会場での最終審査)では、コレクション推挙作品とグランプリを決定する。いずれも審査員として、石橋圭吾さん(白白庵主宰)、吉田龍雄さん(増上寺)、藤原学さん(週刊モーニング)を予定、2次審査ではほかに、美術館学芸員、百貨店バイヤー、各界の著名人などを予定する。応募の詳細はホームページで確認できる。

 「今後年4回の開催を目指し、コレクションを徐々に充実させ、数年後には国内だけでなく海外からも注目されるような企画に育てていければ」と主催の石橋さん。

 展示会場は、大本山増上寺「光摂殿」内、108畳敷の「大広間」と、同「中広間」(40畳)。開場時間は11時~19時(最終日は18時まで)。一般来場者の入場は無料。

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