東京ミッドタウンデザインハブ(港区赤坂9)で1月8日、陶磁器、ガラス器、衣服など現代作家の工芸品を展示する「―原点と可能性― 第53回日本クラフト展」が始まった。主催は日本クラフトデザイン協会(渋谷区)。
工芸の中でも生活に密着した装飾品や器、家具などを指す「クラフトデザイン」の普及と産業の発展、生活文化向上を目的とした同協会が1960(昭和35)年から開いている同展(当時は「日本ニュークラフト展」)だが、六本木での開催は初めて。
展示作品は、同協会の会員の作品419点と一般応募作品から入選した作品402点で、経済産業大臣賞・日本クラフト大賞を受賞した林康之さんと日野利さんの木工作品「Solid 無垢(むく)」など受賞作品14点も展示する。
展示品は器、装飾品、洋服、着物、家具、おもちゃなど多岐にわたり、材料も金属、陶磁、ガラス、木、漆、布などさまざま。「さまざまな素材を生活用品へと加工する日本のクラフトデザインの質の高さを示すものとなっている」という。
8日・9日・11日・13日の11時20分~と13時20分~は、素材別にクラフトデザインについて解説する講座を開くほか、9日14時15分~15時30分には「クラフトを楽しむ」と題したトークセッションを東京国立近代美術館工芸課長の唐澤昌宏さん、ジャーナリストの浦田薫さんらを招いて行う。いずれも聴講無料。
開館時間は11時~19時。無料。今月16日まで。