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国立新美術館が10周年 特別展や能・狂言公演など「記念ウィーク」も

さまざまな映像技術を駆使して同館の活動を紹介する

さまざまな映像技術を駆使して同館の活動を紹介する

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 国立新美術館(港区六本木7、TEL 03-5777-8600)が1月、10周年を迎える。

東京大学生産技術研究所跡地に2007年1月21日に建設された国立新美術館

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 国内で5館目の国立美術館として、2007年1月21日に開館した同館。「森の中の美術館」をコンセプトとし、ミュージアムショップやレストラン、カフェなどを併設する。国内のみならず海外にも焦点を当て、過去・現在・未来などをテーマにしたさまざまな展覧会を開催。現在では年間200万人以上が来場するという。

 10周年を記念し、同20日から期間限定イベントを開催する。「開館10周年記念ウィーク」と題し、特別展や能・狂言、音楽コンサート、講演、シンポジウム、ワークショップなどを開催する。

 企画展示室1Eでは、同館が普段の活動で軸にしているという4つの分野「展覧会」「教育普及」「美術資料」「美術の情報収集と発信」を常時紹介する。さまざまな映像技術を駆使し、空間全体を使って表現するという。乃木坂駅への連絡通路には、映像作家の石田尚志さんによる映像作品を映し出す。

 一日限りの企画も用意する。同20日には、山本東次郎家一門による狂言の公演を行い、翌21日には「展覧会とマスメディア」と題したシンポジウムを開催する。同27日は仲道郁代さんによるピアノコンサート、翌28日は現代美術と美術館の新たな動向をテーマにしたシンポジウム、29日にはクリエーティブ・ユニット「SPREAD」の2人をゲストに招いてワークショップを開催する。期間中は、建物内を巡るツアーを用意するほか、4階レストランでは10周年特別メニューも提供する。

 館長の青木保さんは「国立美術館は、コレクションのない美術館だが、日本で最も入場者数の多い美術館になった。あくまでも未来志向の美術館。これから次の10年をどのように運営していくのか。これを機会に美術と美術館の将来を見通す視点とそれに応える企画を持ちたい。文化と芸術の開かれた可能性と未来を追求する美術館であることを願っている」と話す。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。24日休館。入場料金は、展示会場によって異なる。21日は無料シンポジウムは定員制。。10周年イベントは30日まで。

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