飲食店や宿泊施設などを展開するグループ・アラン・デュカス(本社=フランス)と、パン販売店を展開するアンデルセン(広島県)は10月2日、パンと食材を扱うアラン・デュカスブランドの新業態店「be-ブーランジェピシエ」の国内出店計画を発表した。
出店は、両社の業務提携によるもので、アンデルセンが国内での展開・運営を手がける。2006年12月初旬に第1号店を伊勢丹新宿店(新宿区)にオープンし、2011年までに六本木地区を含め5店舗を出店する。
「be」は、料理人で実業家のアラン・デュカス氏の味を「もっと気軽に日常使いで楽しんでもらう」ことを目的としたテークアウト店で、2002年にパリでオープン。現在、パリ市内で2店舗を展開する。日本には海外初出店となり、「本物の味を知っている成熟した大人」をターゲットに、日本市場向けに開発した商品を含め、パン、サンドイッチ、サラダ、デザート、食料品の4カテゴリーで商品を構成する。平均客単価は1,000円~ 2,000円。店舗デザインは伊勢丹新宿店、六本木店共にデザイナーのパトリック・ジュアンさんが手がける。
グループ・アラン・デュカスは、世界で22のレストランと5つのオーベルジュ(宿泊付きレストラン)を展開しており、国内では「ベージュアラン・デュカス東京」(中央区)、「ブノワ」(渋谷区)の2つのレストランのほか、料理研修センター「ADF+TSUJI」を展開する。アンデルセンは、日本全国に直営店「アンデルセン」を展開するほか、フランスのショコラティエ「ジャン=ポール・エヴァン」の日本展開も行う。
アンデルセン広報担当者は、「六本木はターゲット層の比率が多いため、デュカスの伝統と素材を大切にする奥深さを理解してもらえる土地と考えている」と話す。六本木店では年間売り上げ3億円を見込む。