森美術館(港区六本木6、TEL 03-5777-8600)は5月25日、開幕を翌日に控えた展覧会「ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」の展示内部を報道関係者に公開した。
展覧会は、建築家ル・コルビュジエの絵画・彫刻など建築以外の作品にも焦点を当て、同建築家の様々な創作活動を紹介するもの。今年で生誕120年を迎えるほか、ル・コルビュジエ財団を中心に同建築家の様々な建築作品を世界遺産へ登録する動きがあることなどを理由に開催される。
会場は、10のセクションで構成され、建築のほか多数の絵画・彫刻作品が展示される。第5セクション「集まって住む」には、集合住宅「マルセイユ・ユニテ・ダビダシオン」の一戸分の実寸大再現模型を設け、同建築家が人間の身体寸法を基準に考えた尺度「モデュロール」を基につくられた建築空間の中に入り、実際に体験することができる。このほか、パリのアトリエや南仏カップ・マルタンに建つ木造小屋「キャバノン」も実物大で再現する。
開催時間は10時~22時(火曜=17時まで。入館は閉館時間の30分前まで)。入館料は一般1,500円ほか。会期中無休。9月24日まで。会期中には、槇文彦さん、磯崎新さん、黒川紀章さん、安藤忠雄さんらによる様々なレクチャーも予定する。