六経2007年PV1位は「ブルーマン」-国立新美術館も健闘

写真=ブルーマングループ(7月に開催された東京公演制作発表会の模様)

写真=ブルーマングループ(7月に開催された東京公演制作発表会の模様)

  • 0

  •  

 1月の国立新美術館(港区六本木7)や3月の東京ミッドタウン(赤坂9)など大型施設の開業効果で、様々なメディアが「六本木」の新しい魅力を紹介した2007年。今年の六本木経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキング1位には「『ブルーマングループ』が日本上陸-六本木の劇場で12月公演」が輝いた。

[広告]

 「ブルーマングループ」は1980年代後半にニューヨークで結成されたクリエーター集団。顔を真っ青に塗った男性3人が舞台装置や塗料などを駆使し、さまざまなパフォーマンスショーを行う。六本木けやき坂のふもとに位置する専用劇場「インボイス劇場」(六本木5)で、12月1日から公演を行っている。様々なメディアが特集したブルーマングループは、メディアの相乗効果もあり、当サイトでも首位を獲得した。

 ランキング2位は「国立新美術館に『ポール・ボキューズ』のレストランが開店」がランクイン。話題の「ポール・ボキューズ」ブランドの店舗ということもあり、展覧会以外に美術館に足を運ぶ理由をつくったことが、注目を集める結果となった。年間150万人の入場者数予想に対し、12月時点で300万人を突破するなど人気を集める同館は、モネやフェルメールなど巨匠作家の展覧会を中心に、入場者数を伸ばしている。

 ランキングは、今年1月1日から12月26日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計した。上位10位のランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)

1. 「ブルーマングループ」が日本上陸-六本木の劇場で12月公演(7/11)2. 国立新美術館に「ポール・ボキューズ」のレストランが開店(1/22)3. フレッシュネスバーガーで、製造元公認の「スパムバーガー」発売(7/31)4. ザ・リッツ・カールトン東京が開業-大阪に続き国内2軒目(3/30)5. ヒルズ展望台に巨大アクアリウム、「ペリエ カフェ」も併設(7/4)6. SBIカードが「Google Earth」使用のキャンペーン、賞金100万円(5/1)7. 「麻布十番納涼まつり」開催近づく-8月24日から3日間(8/10)8. 六本木・芋洗坂に「300円バー」-赤を基調とした店内(2/16)9. 和田アキ子さんプロデュースの豚しゃぶ店-ヒルズ近くに(4/6)10. 「マジック:ザ・ギャザリング」の期間限定バーが西麻布に(8/6)
 3月開業の東京ミッドタウンからは、開業前から高い注目を集めた「ザ・リッツ・カールトン東京」がランクイン。上半期1位の同記事は、年間を通して安定した注目を保った格好だ。

 注目すべきは3位にランクインした「スパムバーガー」。当サイトでも多くのトラックバックを集め、CGM(Consumer Generated Media)効果で話題を拡大していった。スパムメールの「スパム」と勘違いした読者もいた模様で、ネーミングの良さも決め手となったようだ。6位の「SBIカードが『Google Earth』使用のキャンペーン、賞金100万円」も同様に、CGM等を通して注目を集めた結果と予想できる。

 国立新美術館や東京ミッドタウンの先輩格にあたる六本木ヒルズ(六本木6)でも、良質な企画が高いアクセスを獲得。5位の「アクアリウム」は、人気のため会期を延長するほどの盛況ぶりだった。

 2007年を経て広域六本木圏は、麻布十番に代表される「伝統」の側面と、ヒルズ・国立新美・ミッドタウンに代表される「最先端」の側面の2つの価値が共存する魅力ある地区となった。ランク外とはなるが、西麻布等に位置する飲食店や、ギャラリーなどが奮闘した良質なアート/デザイン展なども、六本木の魅力に厚みを加えている。

 2008年には国立新美術館と東京ミッドタウンが開業1周年、六本木ヒルズは5周年を迎える。来年も継続して話題を集められる企画を実施していけるか?当サイトでは今後も広域六本木圏の動向に注目していきたい。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース