WDI、ニューヨーク発スカンディナビア料理店を今秋開店

写真=「アクアビット」米・本店内。

写真=「アクアビット」米・本店内。

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 飲食業のWDI(港区六本木5)は4月10日、米国ニューヨークのスカンディナビア料理店「Aquavit(アクアビット)」のフランチャイズ契約を締結したと発表した。

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 同店は1987年、ニューヨークで開店したスカンディナビア料理店。海に囲まれた北欧特有の豊富なシーフードを中心に、豚肉やトナカイ肉などのほか、フランス料理のテイストも交えた料理を提供し、2005年のリニューアルオープン時に名作家具などを取り入れたことも話題となり、人気を博しているという。同店のほか、今年2月にスウェーデンのストックホルムにも2号店をオープンしており、日本へは初の出店となる。店名の「アクアビット」はジャガイモを原料とした蒸留酒で、「命の水」を意味する。

 フランチャイズ契約について同社マーケティング担当者は「当社は業態を開発する際、『フロム・ニューヨーク』のものであることが前提としてある。同店はニューヨークでもホットな店であり、フランチャイズ契約に至った」と話す。スカンディナビア料理については「スウェーデンやデンマークなどの北欧は、現在『食』に関してホットな地域。海に囲まれ、また湖や河川の水が交じり合うことで栄養素の豊富な水となり、その影響を受けた魚介類が非常においしい」(同)と話す。

 日本初出店となる東京店は、今秋北青山にオープン予定で、米・本店のスタイルを踏襲するという。メニューは現地で人気のシェフ・マーカス・サミュエルソンさんが監修し、日本人シェフが就く。店内はラウンジとメーンダイニングで構成し、天井高4メートルという物件を活かし、巨大なワインセラーを作りつける予定。「家具などは、これまでの業態開発ではなかった規模になる」(同)とし、内装にも力を入れるという。ターゲットは近隣のビジネスマンをはじめ、北欧出身者や在日外国人で、客単価はディナー=12,000円を想定し、ランチタイムの営業も予定。料理のほか、本店オリジナルの蒸留酒「アクアビット」など、ドリンクも豊富に揃える。

 同社は1954年4月設立。1972年に「ケンタッキーフライドチキン六本木店」を開店し、外食事業に参入。1985年11月にイタリア料理店「カプリチョーザ」の展開をはじめ、1983年6月からは「ハードロックカフェ」の国内展開を行う。取扱業態は「アクアビット」を含め16業態。同社はアクアビット業態について、日本および英国でのフランチャイズ契約を結んでおり、「将来的には英国での出店も検討している」(同)という。

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