国立新美術館で「文化庁メディア芸術祭」-海外からの応募数増加

写真=岩井俊雄さんとヤマハが共同開発した光と音で遊ぶ電子楽器「TENORI-ON(テノリオン)」。©岩井俊雄/ヤマハ株式会社

写真=岩井俊雄さんとヤマハが共同開発した光と音で遊ぶ電子楽器「TENORI-ON(テノリオン)」。©岩井俊雄/ヤマハ株式会社

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 新しい表現技法を用いたメディア芸術作品の中から受賞作品などを紹介する「第12回文化庁メディア芸術祭」が2月4日、国立新美術館(港区六本木7)で始まる。

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 同芸術祭では、テクノロジーやメディアの進化とともに変わりゆくアート、アニメ、映像、ゲーム、ウェブ、漫画など、44カ国の国と地域の2,146作品から選ばれた約170作品を紹介する。

 主要4部門の大賞作品は、エンターテインメント部門=メディアアーティストの岩井俊雄さんとヤマハが共同開発した光と音で遊ぶ電子楽器「TENORI-ON(テノリオン)」、アニメーション部門=水没していく街の中で一人暮らす老人の物語「つみきのいえ」(加藤久仁生さん作)、マンガ部門=天才的な音楽の才能を持つ少年の物語「ピアノの森」(一色まことさん作)、アート部門=人の動きに合わせてさまざまなアニメーションが展開するインスタレーション「Oups!」(マルシオ アンブロージオさん作)。

 1997年から始まった同芸術祭は、回数を重ねるごとに海外からの応募数も増加。海外では「Japan Media Festival」として知られ、アジアを代表するメディア芸術の祭典に成長している。主催・運営するCG-ARTS協会の篠原たかこさんは「前回から国立新美術館で開かれるようになり、日本はもちろん海外からの注目度も高まっている。それは毎年増え続ける応募数でも感じている」と話す。

 期間中、シンポジウムや上映会などを実施するほか、「学生CGコンテスト受賞作品展」、表現のための新技術を紹介する「先端技術ショーケース’09」、海外メディア芸術の祭典を紹介する「Media Art in the World」、メディア芸術祭のプロモーションビデオを学生が共同制作するワークショップなどのさまざまなイベントを予定している。

 開催時間は10時~18時(金曜は20時まで、2月10日休館)。入場無料。2月15日まで。

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