伝統工芸品を現代の生活に-東京ミッドタウンで「新しい伝統工芸展」

写真=都市型洪水や節水、CO2排出抑制など災害時への対応を目的に作られた「信楽くん」。

写真=都市型洪水や節水、CO2排出抑制など災害時への対応を目的に作られた「信楽くん」。

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 東京ミッドタウン(港区赤坂9)のガレリア地下1階「アトリウム」で1月23日~25日、「和NEXT 新しい伝統工芸展」が開催される。主催は伝統的工芸品産業振興協会。

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 同展では、信楽焼(滋賀)の伝統美を生かして開発されたエクステリア用品の雨水貯水タンク「信楽くん」、愛犬や猫などのペットの獣毛を加工した熊野筆(広島)の「ペット筆」、神話の国・出雲で採れる来待石を使い、室内インテリアとしても楽しめる照明器具・出雲石灯籠(とうろう)の「アートストーン」など、伝統を継承した技術や手順、材料へのこだわりを大切にしながら現代に通じる洗練されたものづくりを目指して開発された作品が並ぶ。

 このほかの出品予定は、染色=加賀友禅(石川)、漆器=浄法寺塗(岩手)・輪島塗(石川)・山中漆器(石川)・越前漆器(福井)・香川漆器(香川)、木工=大館曲げわっぱ(秋田)、金工=東京銀器(東京)・堺打刃物(大阪)、和紙=内山紙(長野)、編組=豊岡杞柳細工(兵庫)、人形=京人形(京都)、ガラス=江戸切子(東京)。

 同協会指導調査部の丸山尚久さんは「今も全国で作られる伝統工芸品だが、私たちの生活の中で使われる機会は減るばかり。そこで伝統の技術や材料を活用し、新しい感覚で作った製品の展示会を開くことで、もっと多くの人たち知っていただく機会になれば」と話す。

 開催時間は11時~20時。入場無料。

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