「へたうま」「ニセ」の気鋭アーティスト河井美咲さん、東麻布で個展

河井さんの世界観が十分に体験できる「Homeland 2020」。

河井さんの世界観が十分に体験できる「Homeland 2020」。

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 東麻布のギャラリー「Take Ninagawa(タケニナガワ)」(港区東麻布2、TEL 03-5571-5844)で現在、ニューヨークを拠点に活躍する作家・河井美咲さんの個展「Homeland 2020」が開催されている。

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 河井さんは1978(昭和53)年生まれ。京都芸術短期大学を卒業後、トルコ、ネパール、タイなどを旅行し2000年からニューヨークに滞在。日本の「へたうま」系漫画をルーツに中国やインドなどで見られる海賊版商品の持つ「ニセ」の要素と、100円ショップなどの安価なグッズの奇妙なデザインに影響を受けた河井さんは、友人や知人、アイドルなど周りに存在する人たちをキャラクターに、宇宙ステーションや飛行機、カーレーシングといった世界を立体作品に作ることで知られる。

 同展では、紙や木、布、世界中の100円ショップなどで見つけてきたバリエーション豊かな素材をもとに、ビデオとサウンドを加えた巨大なインスタレーションの新作を展示。国内では2006年にワタリウム美術館で開催された「ボロボロドロドロ」展以来の大規模な展覧会となる。

 会場は、画廊空間いっぱいにインスタレーションされた宇宙のどこかに存在する惑星「地球」というアミューズメントパークを展開。その風景には噴火している火山や「コブラ・コースター」と名付けられた回転ジェットコースター、回転ブランコ、巨大なタコ、また筋肉マンという名の建築物のようなタワーが登場し、ビデオからは「Homeland」のキャラクターたちがテレビ番組のように歌を歌ったり、天気予報や太陽電気の宣伝を放送する。

 開廊時間は11時~19時。月曜・日曜・祝日休廊。入場無料。10月3日まで。

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