サントリー美術館で「和ガラス」展-江戸からの生活用具など150点展示

色替八角皿揃 1組 江戸後期 18世紀後半~19世紀前半 びいどろ史料庫蔵 ©加藤成文

色替八角皿揃 1組 江戸後期 18世紀後半~19世紀前半 びいどろ史料庫蔵 ©加藤成文

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 サントリー美術館(港区赤坂9、TEL 03-3479-8600)で現在、日本の伝統的なガラスの器などを紹介する「和ガラス-粋なうつわ、遊びのかたち-」展が開催されている。

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 日本で本格的にガラスの器作りが始まったのは江戸期に入ってから。南蛮船がもたらすヨーロッパのガラス器にあこがれ、17世紀前半から中ごろ、長崎で吹きガラスが始められたといわれている。杯やとっくり、皿などさまざまな生活用具が作られるが、ガラスでできたくしやかんざし、文房具、ビーズで飾られたたばこ盆などは時におしゃれの代名詞となった。

 同展では、江戸から明治にかけてガラスで作られたさまざまなものを展示し、当時の生活の隅々に浸透していった「和ガラス」の粋と遊び心いっぱいの美を紹介。同館のほか、東京国立博物館、神戸市立博物館、江戸ガラス館、瓶泥舎びいどろ・ぎやまん美術館準備室、びいどろ史料庫などから集められた約150点を展示する。

 会場は、西洋のガラス製品に倣ったことを示す和ガラスや製造にかかわる資料などを紹介する「プロローグ:「写す」-憧れの和ガラス」で始まり、食と宴の席に取り入れられていった美しく涼やかなガラス器の数々を展示する「食べる・飲む-宴の和ガラス」、洒落者にもてはやされた和ガラスを紹介する「装う-みだしなみの和ガラス」、ガラス製の茶壷やたばこ盆、煙管などを展示する「たしなむ-教養と嗜好(しこう)の和ガラス」、目に愛らしい遊び心いっぱいの和ガラス「愛でる-遊びの和ガラス」の4つのテーマで構成する。

 4月17日には、ガラスの風鈴の絵付けを体験できるワークショップ「風鈴に描こう!」も行う。10時30分~、14時30分~。定員は各48人で、参加費は1,200円。

 開館時間は10時~20時(月曜・日曜・祝日は18時まで、5月2日~4日は20時まで)。火曜休館(5月4日は開館)。入館料は一般1,300円ほか。

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