六本木ヒルズ・森タワー（港区六本木6）52階の森アーツセンターギャラリー（TEL 03-5777-8600）で現在、「北原照久の超驚愕（きょうがく）現代アート展　驚く・あきれる・楽しめる！もうひとつの北原コレクション」が開催されている。

　北原さんはブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られ、現在はテレビ東京「開運！なんでも鑑定団」に鑑定士として出演し、CM、各地での講演会、トークショーなどでも活躍。1986（昭和61）年に開いたブリキのおもちゃ博物館（横浜市中区）の館長も務める。

　昔のものばかりでなく「ときめいたもの」を収集すると語る北原さんが、現代アートの作品のコレクションを始めたのは25歳の時。自宅近くの八重洲画廊で、人形作家・与勇輝さんの「ルージュの叔父さん・叔母さん」という木綿の人形に出会ったのが始まりだ。

　同展は、現代アート作家35人の300点を超える北原さんのコレクションを一堂に展示。フィギアをアートに昇華させた造形作家山下信一さんの透明ケースに入った少女の精巧なフィギュア、荒木博志さんによる自動人形やオーディオをはじめ、毛利フジオさんによる昭和30年代をテーマにしたイラスト、俳優の加山雄三さんや石坂浩二さんによる作品など。

　会場では、「驚く」「あきれる」「楽しめる」というテーマに分けて作品を展示。北原さんの同様のコレクションの中では過去最大級の規模になるという。

　北原さんは「現代作家が時間と情熱を費やし作り上げた作品にも同じ様に愛情を注ぎ、作家の有名・無名を問わずものづくりに対する彼ら驚異的な才能・情熱に共鳴し 、作品を収集することで、彼らを応援したい」と話す。「心をときめかせてくれた作家?の情熱や、遊び心が込められた驚がくの作品たちを見ていた?だければ」とも。

　会期中、北原さんによるトークショーやアーティストたちとの対談、特別ゲストとの対談を予定している。詳しくはサイトで確認できる。

　開催時間は10時～20時（金曜・土曜は21時まで、11月2日は21時まで）。入場料は、一般＝1,500円、学生＝800円、子ども＝500円。11月7日まで。