サントリー美術館(港区赤坂9、TEL 03-3479-8600)で6月8日から、開館50周年記念「『美を結ぶ。美をひらく。』 I不滅のシンボル 鳳凰と獅子」展が開催される。
これまで300回以上の展覧会を開いてきた同館が、開館50周年を記念する開く。先月まで開催していた第1弾「夢に挑む コレクションの軌跡」展に続く第2弾のテーマは「鳳凰と獅子」。
「鳳凰」は優れた天子がこの世に現れる時に姿を現す鳥、「獅子」は当時日本に生息しないライオンを原型とした「唐獅子」として、いずれも古代中国から空想上の動物として伝わったもの。共に宗教儀礼や民間信仰などに影響を与えることにより、祝いの儀式にふさわしい高貴なシンボルとして重視され、絵画や工芸の意匠となってきた。
会場では、仏画、彫刻、屏風、陶磁器など、各時代を代表する「鳳凰と獅子」を展示する。
古代中国の銅鏡などの遺品を紹介する「鳳凰誕生『古代における鳳凰の成立』」、建築装飾や工芸、染織などの「鳳凰降臨『平安時代から中世までの鳳凰の変遷』」、漆工や陶磁器を紹介する「鳳凰飛翔『中国と日本における鳳凰イメージの展開』」で、鳳凰の変遷を展示。
獅子の変遷は、「獅子の登場『古今東西にわたる足跡』」「狛犬と獅子舞『魔除けの動物としての獅子』」「獅子の造形『唐獅子に牡丹のイメージの広がり』」「ライオンと獅子『蘭学の時代から近代へ』」「不滅のシンボル 鳳凰と獅子『イマジネーションの彼方へ』」などで構成する。
会期中、50周年記念講演会、親子体験教室、ワークショップなども予定する。
開館時間は10時~18時(金曜・土曜、7月17日は20時まで)。入場料は、一般=1,300円、大学・高校生=1,000円、中学生以下無料。火曜定休。7月24日まで。