麻布十番に7月6日、信州そばダイニングの「高山亭」(港区元麻布1、TEL 03-6435-2901)がオープンした。経営は「男前豆腐」シリーズを扱う三和豆水庵(茨城県古河市)。
ハーブなどの野菜を特製野菜庫で育てるマネジャーの岩﨑康弘さん
店舗面積は38坪、席数は個室1室(6席)を含めて40席。「麻布十番はお忍びで訪れるような隠れ家的な店が多いが、開放感を大事にしたうえで、それぞれの座席をさりげなく仕切り、落ち着いて食事ができる空間にした」とマネジャーの岩﨑康弘さん。店内には大きな特製野菜庫を置き、栽培中の野菜が見えるようにした。
長野県に3店舗を構える「高山亭」だが、麻布十番店は「信州そばを素材として生かす創作料理店」と位置付ける。「高山村の清水で打ち上げた麺はそれだけでおいしいが、生地を薄く伸ばしてオーブンで焼いてピザ風に、板そばをきしめんのようにカットしおでんの具にするなど、意外性で驚かせたい」と岩﨑さん。「麻布十番には老舗のそば屋がたくさんあるが全く競合しない。外国人のお客さんも多いので、伝統の中で今までない新しいものをアピールしたい」とも。
母体が豆腐を扱う会社だけに豆腐料理にも自信を見せる。おからのパン粉をまぶした湯葉を揚げる「十勝湯葉カツ」(780円)、「信州ハムとおぼろ豆腐のそば板焼き」(780円)などを提供。「店産店消」の野菜にも力を入れ、「採れたて野菜を丸かじり」(880円)は特製野菜庫で育てた野菜をみそ風味のおからと共にアンチョビーベースのソースで食べる。
そばは、定番の「高山そば」(750円)や名物「高山亭おしぼりそば」(980円)のほか、シャモを煮たスープで食べる「信州黄金軍鶏そば」(1,480円)などの創作そばもそろえる。ランチには長野の郷土料理「おやき」3種が付くセットも。「信濃ユキマス」「大岩魚刺し」(以上980円)などの川魚は、「東京ではまずお目にかかれないので、ぜひ食べてみてほしい」という。
ドリンクは、ビール(600円~)、長野を中心にそろえた日本酒(一合800円~)、スパークリングワイン(グラス=600円~、ボトル=2,800円~)、焼酎(580円~)、和酒(梅、桃、ショウガ、イチジク、巨峰など。600円~)などをそろえる。
営業時間は、平日=ランチ11時30分~14時30分・ディナー17時30分~翌3時、土曜・日曜・祝日=15時~翌3時。