東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂9)で現在、「信じられるデザイン展」が開催されている。
デザインハブは2007年4月に日本デザイン振興会、日本グラフィックデザイナー協会、九州大学芸術工学部を構成メンバーとして東京ミッドタウンに開設され、今年で5周年を迎えた。5周年を迎えるにあたり、九州大学に代わり武蔵野美術大学が新たにメンバーとなりデザイン・ラウンジを開設。同時に5周年記念展として同展を開催している。
デザイナー、建築家、写真家、研究者など、デザインに関わりがあるクリエーター51人がそれぞれが考える「信じられるデザイン」をテキストとイラストで紹介する同展。参加クリエーターは上田壮一さん、筧裕介さん、佐藤卓さん、津村耕佑さん、遠山正道さん、永井一史さん、原研哉さん、松井龍哉さんなど。「今、デザインに対して何よりも求められているのは『信用』であり、『そのデザインが信じられる』ということでは」と同展を企画したという。
デザインディレクターの須藤玲子さんは「信じ、愛する人にささげるデザイン」としてゴルウェイ・ベイ・プロダクツ製アランセーターを挙げ、「独特の浮き出た縄編の柄は、漁に出る家族を思い遣い、無事を願う妻や母の祈りの象徴」というメッセージを添える。武蔵野美術大学の米徳信一教授は「人としての成熟を感じられるもの」として信号機を挙げ、「(全員が持つ必要がある共通の)ルールをシンプルかつ効果的に伝達するデザイン」「これを信じなければ、毎日学校に行くにも決死の覚悟が要りますよね」と記す。
開館時間は11時~19時。入場無料。5月27日まで。