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武蔵野美術大学、東京ミッドタウンに新拠点「デザイン・ラウンジ」

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 東京ミッドタウン(港区赤坂9)のデザイン・ハブに4月2日、武蔵野美術大学(小平市)がデザイン情報の発信拠点となるスペース「デザイン・ラウンジ」を開設した。

開所式でロゴマークを持ち笑顔を見せる原研哉武蔵野美術大学教授ら

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 同施設は日本デザイン振興会などが運営するミッドタウン・デザインハブの一角を占め、昨年度までは九州大学大学院芸術工学研究院東京サイトが置かれていた。開所式であいさつに立った同振興会の飯塚和憲理事長は「デザイン・ハブはデザインの制作、教育、振興という3つの役割を持つが、その一つの担い手が5年という節目で変わった。ますますデザイン・ハブの役割・重要度が増していると感じる中で、武蔵野美術大学にも大きな役割を果たしてもらえると思う」と期待を寄せた。

 同施設のディレクターを務める同大井口博美教授は、コンセプトについて、「特に強化したいのは『社会貢献力』、閉塞(へいそく)感や不安をデザインの力でブレークスルーしたいという強い問題意識があり、その解決のためにさまざまな社会実験を試みたいと考えている。六本木は社会の中で新しい関係を築くのにも、そこから情報を発信する拠点としても適した場所」と話す。

 VI(ビジュアル・アイデンティフィケーション)デザインを担当した同大学の原研哉教授は「今は、社会の中に新しいデザインを求めていく時代、多くの人との出会いの中で新しいデザインが発見される時代。マークのデザインにも人の対話が丸くなるように、人の出会いが円滑になるようにという気楽さを込めた」とも。

 「ラウンジ」というコンセプトに基づき、オープンなスペースを志向した同施設は、開室時間なら誰でも利用できる。同大の情報を発信するほか、セミナーやレクチャー、展示などを行っていく。東京ミッドタウンの施設や店舗との協力も進める予定で、その第1弾として、4月23日からMUJI東京ミッドタウン店などで行われる「MUJI meets Tokyo Midtown Design Hub」に空間演出デザイン学科の津村耕佑ゼミが参加を予定する。

 開室時間は平日11時~18時。

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