麻布十番にローストビーフ専門店「ハーフダイム」(港区麻布十番1、TEL 03-5772-3246)がオープンして1カ月がたった。経営は、ハンバーグ店「びっくりドンキー」などを展開するアレフ(札幌市)。
店舗面積は80坪、席数は約80席。ローストビーフ店としては、札幌市と埼玉県川越市に計3店舗展開していた同社だが、エンターテインメント型レストランのブームが去り、昨年10月には全店閉店。「もともと都内出店を目指していた」こともあり、麻布十番の物件に縁があって、「大人向け」として再出発した。
メーンのローストビーフは、オーストラリア・タスマニアの契約農家で牧草を与え健全に育てられた「グラス・フェッド・ビーフ」を使用。牛が本来好まない穀物飼料や、無理に成長を促すホルモン剤などは一切与えずに育てるため、ローストビーフとしての柔らかみを出すのは「難しい」というが、赤身の肉を長時間、低温で、「肉にストレスを与えないように」焼くことで「極上の柔らかさ」になるという。オーダーの3時間以上前から調理する。
「ローストビーフというと、『ロウリーズ・ザ・プライムリブ』(港区ほか)や、『鎌倉山』(神奈川県鎌倉市ほか)などが有名だが、舌の肥えたお客さまに『すごくおいしい』と言っていただき自信を持った」と店長の永島大介さん。「4~5回リピートしてくれた人もおり、偶然居合わせた知り合いを紹介してくれたり、アドバイスをくれたり、(麻布十番は)人情味のある街。都会の中の都会だと思った」とも。
ランチには、「ローストビーフのサラダランチ」「ローストビーフのライスボウル」(以上1,260円)、「ビーフ100%のハンバーグランチ」(1,575円)などのメニューを用意。ディナーは、「ローストビーフ」「ローストビーフ・グリル」(以上2,310円~、160グラム)、「ローストビーフ・ゴールド・ブリアン」(2,940円、200グラム)などのほか、サラダやサイドディッシュなどもそろえる。
ドリンクは、ビール(630円~)、カクテル(735円~)、ウイスキー・バーボン(840円~)などのほか、「同じ産地」にこだわり、ワインリストの9割を占めるオーストラリアワイン(グラス=735円~、ボトル=3,675円~)などもそろえる。
「240グラムだと(ローストビーフの)厚みは2センチ強になる。スーパーなどで売られている薄切りのものとは違うということを知ってほしい」と永島さん。
営業時間は、ランチ=11時30分~16時、ディナー=17時~22時(いずれもラストオーダー)。