東京都と東京都歴史文化財団が行っている東京文化発信プロジェクトの一環として3月23日にオールナイトで開催される「六本木アートナイト2013」の開催が迫る同21日、六本木ヒルズアリーナ(港区六本木6)に設置されたメーンオブジェの前で記者発表会が行われた。
メーンオブジェは今年アーティスティック・ディレクターに就任した日比野克彦さんによる「灯台」モニュメント。ガラス製の灯台の上部で陸前高田市の塩害杉から作った炭を燃やし、その火の粉がハラハラと落ちてくる仕掛けになっている。
記者発表会で、実行委員長で森美術館館長の南條史生さんは「六本木ヒルズができてから今年で10年になるが、その間に六本木はアートの中心になった。それを担う施設が一緒になってできるイベントがこのアートナイト。今年で4回目だが年々成長しているので、今年は来場者100万人を目指したい」と話した。
日比野さんは「六本木でアートナイトをやると初めて聞いた時、『夜』というのが六本木という『場の力』であり、それを取り込んだのがアートナイトなのだと納得した。あらためてアーティスティック・ディレクターとして関わるにあたって六本木という地域の持つ特徴をアートナイトで出していこうと考えた。その中で人が集まる場所の中心として『火』があり、なおかつかなたとつながるものとして『灯台』のようなものを発想した」と説明した。
今回は、街の至る所でアートを展開する「アートポート六本木」を初開催。記者発表では同企画に参加するアーティストも紹介、老舗クリーニング店をディスコにする「クリーニング・ディスコ」の柴田祐輔さん、0円宿泊ホテル、一人で遊べるゲームセンターなどを展開する「無料複合施設ハジサラシ」の小鷹拓郎さんらがあいさつした。
開催時間は、今月23日10時~24日18時。コアタイムは23日17時55分(日没)~翌24日5時39分(日の出)。入場無料(一部プログラムと美術館企画展は有料)。
六本木経済新聞では、フェイスブックページで当日の模様を随時アップ。来場者からの書き込みも受け付ける。