国立新美術館(港区六本木7)で10月11日から3日間、デザインやアートにまつわるシンポジウムなどを行う「インターデザインフォーラム TOKYO 2013」が開催される。主催は日本デザインフォーラム(赤坂9)と同美術館。
日本デザインフォーラムは1980(昭和55)年に哲学者の梅原猛さん、建築家の黒川紀章さんらが発起人となって任意団体として結成、アート、デザイン、建築、科学、哲学、文学、伝統芸能などの専門家が集まり、交流を行ってきた。結成当初から「日本文化デザイン会議」を開催し、日本および世界の「文化をデザイン」することを目指すとともに、新たなクリエーターの創出の支援などを行い、2011年には一般社団法人となった。
2013年は設立者の一人である黒川さんの7回忌に当たることもあり、黒川さんが設計した同美術館でフォーラムを開催することとした。アジアでも広く活動を行った黒川さんにちなみ「共生のアジアへ」をテーマに建築家や大学教授らのレクチャーに加え、15分単位で構成されるクレーターや学者による「T&P(TALK &PRESENTATION)」、コンサート、茶会などを開催する。
初日はテーマを「アジアの世紀」とし、国立新美術館の青木保館長、CM演出家の中島信也さん、人類学者の中沢新一さん、作曲家の千住明さんらが登壇する。黒川さんの命日にも当たる2日目はテーマを「建築と思想」とし、建築家の八束はじめさん、鈴木エドワードさん、槇文彦さんらが登壇する。3日目はテーマを「アートと美術館」とし、シンシナティー美術館のアーロン・ベツキー館長、アーティストの日比野克彦さん、アーティストの宮島達男さん、建築家の妹島和世さんらが登壇する。
3日目の夜には、日本デザインフォーラムのメンバーと会談できる「夜楽塾」を開催。会場周辺のレストラン、カフェ、居酒屋などで15人から30人で軽い食事や飲み物を楽しみながら会話を楽しめる。事前申込制で定員になり次第締め切り。詳細はホームページで確認できる。
開催時間は各日13時~17時45分。入場無料(夜楽塾のみ会費3,000円~5,000円が必要)。定員は260人で、当日先着順で受付。