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東京ミッドタウンで「単位展」-長さや大きさを感じるインタラクティブ作品など

「長さの比較:1から100のものさし」

「長さの比較:1から100のものさし」

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 東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT(港区赤坂9、TEL 03-3475-2121)で2月20日、企画展「単位展 - あれくらい それくらい どれくらい?」が始まった。

「りんごってどれくらい?」

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 捉えにくい世界に一定の基準を設けることによって比較や共有を可能にする「単位」に注目し、社会や風土による単位の違いや身近なものと単位の関係を表現する同展。これまでの企画展のように1人のディレクターは置かず、同美術館エキシビション・プランナーの前村達也さんが9人のアーティストらに声を掛けて10人で「展覧会チーム」を結成。約1年かけて話しあい、展覧会プランを練った。

 入り口付近にある、パーフェクトロンによる「りんごってどれくらい?」は、装置の上で手で球を作ると、その大きさに近い球状の物体(りんご、バスケットボールなど)がディスプレーに表示されるというもの。

 ギャラリー1では単位そのものを体感できる展示を展開。1オンスや1キログラムなど異なる質量で同じ大きさの袋を手に乗せる「質量の比較」や、自動車の車載カメラの映像を早送りしマッハ1の速度を体験できる「速さの比較」などの展示がある。

 ギャラリー2では、素材そのものを利用した単位の比較や、アーティストが単位をさまざまな視点から捉えた作品を展示。テラダモケイの寺田尚樹さんの作品は同展の会場の100分の1スケールの紙模型にし、そこに同寸のテニスコートや土俵を乗せて大きさを比較した「21_21 DESIGN SIGHTってどれくらい?」。展覧会チームの1人でstudio noteの寺山紀彦さんは、1センチから100センチまでの長さを電池やだるま、テニスラケットなど実際のもので表現する「長さの比較:1から100のものさし」を制作。それぞれの長さのものをホームページで現在も募集している。 

 「わたしの単位」はさまざまなアーティストが自分なりの単位を表現したもので、0歳から119歳まで全ての年齢に「喜寿」のような年寿を当てはめ、自分の年齢に当たる年寿のカードを持ち帰れる大日本タイポ組合の「年がら年寿」などが展示される。

 今回は1階のショップにも工夫を凝らし、さまざまな素材の量り売りを行うほか、展覧会チームの1人でグラフィックデザイナーの岡本健さんが「かまわぬ」とコラボレーションして制作したオリジナル手拭いの切り売りなども行う。

  開催時間は11時~20時。火曜休館(5月5日は開館)。入場料は一般=1,000円など。2月28日にはオープニングイベントを行うほか、期間中はギャラリートークやワークショップも開催する。

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