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国立新美術館で「ルーヴル美術館展」-フェルメール「天文学者」も初来日

ヨハネス・フェルメール《天文学者》1668年 油彩/カンヴァス 51×45 cm Photo © RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Rene-Gabriel Ojeda / distributed by AMF - DNPartcom

ヨハネス・フェルメール《天文学者》1668年 油彩/カンヴァス 51×45 cm Photo © RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Rene-Gabriel Ojeda / distributed by AMF - DNPartcom

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 国立新美術館(港区六本木7、TEL 03-5777-8600)企画展示室1Eで2月21日から、「ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」が始まる。

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 パリのルーヴル美術館のコレクションから厳選された83点を通して、16世紀から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画の展開をたどる同展。「風俗画」とは、人々の日常生活の情景を描いた絵画のこと。家事にいそしむ召し使い、物乞いの少年、つましい食卓につく農民の家族、庭園に集う貴族の男女など、身分や職業を異にするさまざまな人々の日常が生き生きと描写されているが、日常の装いの中に複雑な道徳的・教訓的な意味が込められていることもあり、これらを読み解くことも醍醐味(だいごみ)だという。

 目玉は、17世紀オランダを代表する画家、フェルメールの傑作『天文学者』の初来日。同作品は、ユダヤ系の銀行家一族、ロートシルド家に旧蔵され、第2次世界大戦中にヒトラー率いるナチス・ドイツに略奪されるという数奇な運命を経たのち、1983年にルーヴル美術館に収められた。同館に所蔵されるフェルメール作品は、2009年の来日を果たした「レースを編む女」と、同作品の2点のみで、同館を離れることは「極めてまれ」だという。

 そのほか、ティッツアーノ、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ル・ナン兄弟、ヴァトー、ブーシェ、シャルダン、ドラクロワ、ミレーなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会する。

 開館時間は、10時~18時(金曜、5月23日・24日・30日・31日は20時まで、4月25日は22時まで)。入場料は、一般=1,600円(前売り1,400円)、大学生=1,200円(同1,000円)、高校生=800円(同600円)。3月18日~4月6日は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)。

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