六本木ヒルズアリーナ（港区六本木6）で6月19日から、祇園祭の山鉾（やまほこ）の一つ「大船鉾」の組み立てや、舞妓（まいこ）・芸妓（げいこ）の舞を披露する京文化体験イベント「『ほんまもん』だけ3DAYS」が開催される。主催は京都市など。

　毎年行っている「京の夏の旅」キャンペーンが今年で40回目を迎えることから開催される同イベント。「本物」にこだわり、京都以外に出るのは初となる大船鉾の組み立てやおはやし演奏、京友禅のきものショー、京都五花街の芸妓や舞妓40人が舞を披露するステージなどを行う。

　大船鉾は毎年7月に行われる祇園祭の35ある山鉾の一つで、後祭（あとまつり）の殿（しんがり）をつとめる大型の鉾。1422年に最初に建てられたとされ、何度かの焼失と復興を繰り返した後、1864年にも一部を焼失、その後は巡行に参加できなくなったが、昨年150年ぶりに復興された。大船鉾が京都市外に出るのは初。巨大な鉾が市外で建てられるのは大阪万博の菊水鉾以来45年ぶりで、山鉾全体では2011年の仙台市での綾傘鉾以来4年ぶり。会場で、19日の17時から組み立てを開始し、20日と21日にはおはやしの演奏を予定、21日14時から解体を行う。

　21日の12時からは、祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の京都五花街の芸妓と舞妓40人が舞を披露するステージを予定。19日と20日には舞妓2人による舞の披露を各日2回予定する。

　20日・21日は、飲食・物販、体験メニューを提供するブースも出店。出店するのは、「井筒八ツ橋本舗」「京都北白河ラーメン魅力屋」「佐々木酒造」「南禅寺 順正」「モリタ屋」「園部染工」など。

　イベントはほかに、京友禅のきものショー・京友禅のきものライブペイント（20日13時～と16時～）、京都の日本酒と食事を提供する「千年の都ダイニングBar」（19日17時～と20時～）、「夏を感じる川床カフェ」など。

　開催時間は、19日＝17時～21時、20日＝11時～18時、21日＝11時～15時。