港区六本木5丁目の麻布保育園跡地に2016年3月、コミック「ピーナッツ」の世界を紹介する美術館「スヌーピーミュージアム」を開館するとソニー・クリエイティブプロダクツ(千代田区)が発表した。
スヌーピーが登場するコミック「ピーナッツ」は1950年にアメリカの新聞で連載をスタート、現在でも75カ国の2200紙に掲載されているという人気コミック。作者のチャールズ・M・シュルツ没後の2002年には、カリフォルニア州にチャールズ・M・シュルツ美術館&リサーチセンター(以下、シュルツ美術館)が開館、世界最大の「ピーナッツ」原画コレクションを持ち、コミック・アートへの理解を深める企画展示や教育プログラムを実施している。
同館は、シュルツ美術館の世界初の分館としてオープンする予定で、敷地面積は約3000平方メートル、延べ床面積は約1500平方メートル。スヌーピーたちを描いたコミック「ピーナッツ」の原画や、作者チャールズ・M・シュルツの初期作品、ヴィンテージ・グッズなどを6カ月ごとに入れ替えて展示する。季節に応じたイベントを開催するほか、スペシャルメニューを提供するカフェも併設する予定。
2013年10月12日から翌年1月5日にかけて六本木ヒルズ(六本木6)の森アーツセンターギャラリーで開催された「スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。」には28万3000人以上が来場、これが同館の開館のきっかけとなったという。
チャールズ・M・シュルツ夫人のジーン・シュルツさんも「2013年に森アーツセンターギャラリーで開かれた『スヌーピー展』の成功が、 今回のプロジェクトのきっかけとなりました。 この漫画の奥深い魅力や、スパーキー(シュルツ氏の愛称)の知られざる横顔に触れることで、スヌーピーや他のキャラクターをますます好きになってくださることを期待しています」とコメントする。
開館は2018年9月までの期間限定の予定。