六本木ヒルズ(港区六本木6)53階の森美術館で11月18日より、「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」が開催される。
レアンドロ・エルリッヒさんは、国際的に活躍するアルゼンチン出身の現代アーティスト。視覚的な錯覚と音の効果を用いたインスタレーションや映像作品を発表し、日本では金沢21世紀美術館に恒久設置された「スイミング・プール」の作家としても知られている。
本展は、エルリッヒさんが1995年に制作した初期の作品から新作まで約40点を紹介。24年にわたる活動の全容に迫る、世界でも過去最大規模の個展となる。展示の8割が日本初公開作品で構成されるため、「今まで見たことのない、エルリッヒ作品の魅力に出合うことができる」と広報担当者。
同展についてエルリッヒさんは「私のキャリアにとって最大の挑戦であり、また、常にさまざまなインスピレーションを与えてくれる、洗練と刺激に満ちたこの東京で開催できることを大変光栄に思う」とコメントを寄せている。
同担当者は「一見どこにでもある見慣れた風景だが、よく見ると、水がないのに舟が浮かんでいたり、人々がさまざまなポーズで壁に張り付いていたりと、その異様な光景に驚きと違和感を覚える作品が並ぶ。『自分が見ていることは果たして現実なのか』という疑いを抱くとともに、『いかに無意識のうちに習慣にとらわれて物事を見ているか』という事実に気付く体験をしてほしい」と話す。
開館時間は10時~22時(火曜は17時まで)。入館料は一般=1,800円、学生(高校・大学生)=1,200円、子ども(4歳~中学生)=600円、シニア(65歳以上)=1,500円。来年4月1日まで。