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六本木で3日間限定の光のパブリックアート 東日本大震災の風化防止を目的に

3メートル20センチの数字が光で浮かび上がる同企画(昨年の様子)

3メートル20センチの数字が光で浮かび上がる同企画(昨年の様子)

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 六本木ヒルズけやき坂(港区六本木6)で3月11日~13日、パブリックアート点灯企画「Relight Days 2018」が行われる。

3メートル20センチの数字が光で浮かび上がる同企画(昨年の様子)

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 2016年の初開催以来、毎年行われている同企画。同所には、ネオン管を中に入れたアート作品「Counter Void」を2003年の六本木ヒルズの開業と同時に壁面に設置。作品は現代美術家の宮島達男さんが「生と死」をテーマに手掛けた。大きさは高さ5メートル、全長50メートル。3メートル20センチの数字を6個並べ9からカウントダウンをし、0は表示しない。

 同作品の点灯は、東日本大震災発生直後まで行っていたが、被災者への哀悼の意を込めて2011年3月13日に消灯。その後発生から5年がたった2016年に、震災を風化させないようにと同企画を始動させ、3日間限定で再び点灯することにした。

 3回目を迎える同企画ではアートの点灯を行うほか、初日はワークショップも開く。ワークショップでは、「3.11が」と「ている。」の2つのワードが書かれた1枚の紙が配られ、それぞれの間に思い浮かべた言葉を入れて一つの文にしSNSへ投稿する。投稿された内容はウェブサイトで共有され、他の人が投稿した内容も見ることができる。

 リライトプロジェクト運営事務局の室内直美さんは「今年が最後の企画となる。震災前、作品が光っていたことを知らない人は期間中に『生と死』をテーマにした作品に触れ、震災について今一度『生きる』ということを考えてほしい」と話す。「作品自体が力強く美しくインパクトのあるものになっている。作品の力強さから、震災のことを今一度振り返ってほしい」とも。

 点灯時間は10時~23時59分(11日は14時46分~)。入場無料。

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