陶芸家の二階堂明弘さんによる作品展が3月20日、東京ミッドタウン(港区赤坂9)内のインテリアショップ「イデーショップ 六本木店」で始まった。
「さまざまな作り手と共に『美意識のある暮らし』」を探求する」をテーマにした展示を行う同店。定期的に作陶展などの催し物も開いている。
二階堂さんは静岡・修善寺の工房を拠点に、ニューヨーク、パリ、台湾など海外でも多数の個展を開く陶芸家。代表作は「錆器(しょうき)」と呼ばれる黒色の器。鉄分の多い土を成形し、刷毛で鉄の粉末と銅を主原料とする釉薬(ゆうやく)を塗り重ねて作る。シンプルでありながら、刷毛目が絶妙な表情を生み出すのが特徴という。
約1年半ぶり3回目となる今回は、器やつぼ、花器など新作を含む作品を数多く展示する。会場には二階堂さんの作品である大つぼや花器に、華道家の平間磨理夫さんが季節の花々を生け込んだコラボレーション作品も並べる。
二階堂さんは「現代美術やファインアートとは違うが、生活を豊かにし、生き方をも左右する事があるという意味で、器もアートだと考えている。器を手にとって、直に感触を味わっていただければうれしい」と話す。
開催時間は11時~21時。4月4日まで。