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グランドハイアット東京が豪州発ラム肉を導入 SDGsへの取り組みで

ニンジンやオリーブオイル、オリーブの搾りかすなどが飼料の約80%を占める「モッタイナイラム」(イメージ)

ニンジンやオリーブオイル、オリーブの搾りかすなどが飼料の約80%を占める「モッタイナイラム」(イメージ)

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 「グランド ハイアット 東京」(港区六本木6)が現在、ラム肉ブランド「モッタイナイラム」を提供している。

「モッタイナイラム」の生産者の一人、スザンナ モス ライトさん

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 モッタイナイラムは、食品ロスやサスティナビリティーに貢献することを目指したオーストラリア発のラム肉。「全てのものを大切にし、無駄を出さない(=もったいない)」という思いから名付けられたという。生産者の一人であるスザンナ モス ライトさんが、見た目の悪さなどから廃棄される果実や野菜などの食材を加工し羊の飼料にしたことから始まり、約3年をかけて開発した。

 同ホテルでは現在、6階のステーキハウス「オーク ドア」が今年2月に提供を始めた。素材本来の味が楽しめるようにと、グリルし火入れしてから提供している。好みで味付けが変えられるように、オリジナルのチミチュリソースも用意した。並行して、「モッタイナイラム」の名称やルーツ、SDGsへの取り組みなどの内容をまとめたフライヤーも用意するなど活動自体を積極的にアピール。販売から約1カ月間で約40食のオーダーを集めたという。

 同ホテルの柴山紗代子さんは「和牛のようなサシの割合(約35%)が特徴。飼育にはホルモン剤や抗生物質などを使っていないので、消費者にとっても安心・安全。実際にお客さまからは、『ラムを食べているとは思えないくらい、まったく癖もなくとてもおいしい』『今までラムが苦手だったが解消してくれた』といった声を頂いている」と話す。「SDGsやサステナブルという言葉は日本では浸透しきっていないところもあるが、興味を持つきっかけになれば。今後は、ホテル内のほかの飲食店でも提供を予定している」とも。

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