「六本木天祖神社 龍土(りゅうど)神明宮」(港区六本木7、TEL 03-3408-5898)が現在、アマビエを模した御朱印を頒布している。
南北朝時代の1384年から続く同神社。名称の一部「龍土神明宮」は、品川沖から毎夜竜が御灯明を献じたという故事から取った「竜灯」がなまって付けられた土地名「竜土」が由来となっている。毎年、元日から成人の日まで、港七福神福禄寿(ふくろくじゅ)の御朱印を頒布している。
今回は、新型コロナウイルスがなくなるようにと祈りを込めてアマビエを模した御朱印の販売を始めた。アマビエは、江戸時代後期に製作されたとみられる刷り物に記載された熊本県を発祥とする日本に伝わる妖怪で、豊作・疫病などに関する予言をしたとされている。イラストは同神社のみこが手掛け、「辰(たつ)の日」に当たる日のみ頒布を行う。
宮司の青木大明さんは「新型コロナウイルス関連のニュースで疫病を抑えるのにアマビエを多くの人が信じていたという古事を見て思い付いた。昔も今も変わらず、祈りなど気持ちがつながって通じるようにさまざまなことをしてきたが、アマビエの御朱印を通じて皆さんの気持ちが一つになれば」と話す。「家族がいる人は子どもと一緒に色を塗ってオリジナルの御朱印を作ってみるのも楽しいと思う。疫病退散してほしい」とも。
7月までの頒布日は、6月30日、7月12日、24日。頒布時間は9時~17時。初穂料は1,000円。