東京ミッドタウンの「とらや 東京ミッドタウン店」ギャラリー(港区赤坂9、TEL 03-5413-3541)で4月1日、企画展「YUKATA」が始まった。
期間ごとにさまざまな企画展を行う同所。今回は「浴衣」をテーマに、1842(天保13)年に浅草に創業した日本橋の老舗呉服屋「竺仙(ちくせん)」の協力の下、開催する。会場の「浴衣と和菓子 共通する意匠」コーナーでは、同呉服店ならではの浴衣の柄と、とらやの大正時代の「菓子見本帳」に描かれた菓子の絵図に共通する、日本の四季を表現したデザイン18種類をパネルで紹介する。「菓子見本帳」とは、現在の商品カタログに当たり、菓子の意匠を現在に伝える貴重資料としてとらやに保管されている。
ほか、「季節をまとう」コーナーでは、衣替えや、季節ごとの装いの変化についての紹介とともに、浴衣の反物6点を天井からつるし「ダイナミックに」展示する。「浴衣はこうして染められる」コーナーでは、同店を代表する染の技法である「注染(ちゅうせん)」の工程を、写真や職人が実際に使用している道具と共に紹介する。
会場内の物販エリアでは開催期間中、展示内容にちなんだ5つの和菓子を期間ごとに数量限定で販売する。それぞれの菓子は販売開始から10日間限定での販売となる。現在は、ようかん製の「竹の緑」、5月16日からはういろう製の「うぶ衣」、7月16日には琥珀(こはく)製の「花扇」(以上486円)、8月16日は琥珀(こはく)製の「若葉蔭(わかばかげ)」(519円)、9月10日にはういろう製の「秋日和」(486円)を用意する。
とらや広報担当の小谷由香里さんは「浴衣の柄や色彩がとても粋で大胆で美しく、眺めているだけでも楽しい展示となっている。和装にあまり縁がない方にもお楽しみいただける内容なので、ぜひ気軽にお越しいただきたい。展示にちなんだ和菓子はとても好評なので、ご予約いただくのがお薦め」と話す。
現在の展示時間は11時~20時。入場無料。9月27日まで。