企画展「見て味わう『和菓子の食品サンプル』」が現在、東京ミッドタウンの「とらや 東京ミッドタウン店」ギャラリー（港区赤坂9、TEL 03-5413-3541）で開催されている。

「とらやの食品サンプルができるまで」コーナー

　年間を通してさまざまな展示・イベントを行う同ギャラリー。2月24日に始まった同展では、「和菓子の食品サンプル」をテーマに、ようかん、焼き菓子など、包装済みの菓子の形や断面などを分かりやすく来店客に伝えようと店頭に置いている食品サンプルの実物を展示する。展示に当たっては、サンプルの製作現場も取材したという。

　会場では3つのコーナーでサンプルの魅力を紹介する。

　「とらやの食品サンプルができるまで」コーナーでは、赤飯を再現したサンプルとともに製造工程を紹介するほか、「あんやき『白餡（あん）』」や、「水羊羹（ようかん）小倉」のサンプル製造工程も取り上げる。展示台は手で回せるようにし、作り込みの様子をよく見られるようにしたという。富士山をモチーフにした正月向けの「高根羹（たかねかん）」は動画で紹介する。

　「食品サンプルコレクション」のコーナーでは、「和菓子の日」にちなんで縁起の良い3種類の菓子を詰め合わせた「福こばこ」、紅白のウサギを模したまんじゅう「兎饅（うさぎまん）」、別名「子持まんじゅう」ともいわれる慶事向けの「蓬が嶋（よもがしま）」、夏季に「虎屋菓寮」で提供するかき氷の「宇治金時」など、とらやで実際に使っているサンプルを展示するほか、果物や野菜、海鮮類などのサンプルも展示する。

　食品サンプルの役割、いつ誕生したのかなどのミニコラムをパネルで展示するコーナーも設けるほか、自宅で食品サンプル作りが体験できるキットの販売も行う。

　とらや広報担当者のオラナンさんは「詳しく知ればさらに面白い食品サンプルの世界で、皆さまのご来場をお待ちしている」と話す。

　展示時間は11時～21時。入場無料。6月28日まで。