デザイナー・外山翔さんによる企画展「Atelier matic(アトリエ マティック) meets AKIU STONE『発見』と『見立て』」が現在、六本木の書店「文喫 六本木」(港区六本木6、TEL 03-6438-09120)で開催されている。
「本と出合うための、入場料のある本屋」として、六本木通り沿いに2018(平成30)年にオープンした同店。これまでも文学やアートに関する展示を実施してきたが、今回は空間や商業施設のディスプレーのデザインを手がける外山翔さんの展示を企画。展示の内容に合わせた書籍もセレクトし、販売している。
同展示は、宮城県仙台市で産出される「秋保石」を題材にした。「秋保石」は小石や木片など、さまざまな種類の素材が不規則に入り込んで凝固した石で、カットする断面によって色合いや模様が変化するため、偶然にできた「秋保石の表情」を生かした作品に仕上げている。来場者は「秋保石」の端材を持ち帰ることができる。
同店を経営する日本出版販売文喫事業チームの浅野有紀さんは「『秋保石』の表情の豊かさ、異素材との組み合わせによるたたずまいの変化をどのように『見立てた』のかだけでなく、会場を訪れた人が作品を見て、『こんな空間に置いてみたい』『こんな風にも使えそう』と自身の日常でどう『見立て』るか、あれこれ楽しんでいただける展示になっている」と話す。「このプロジェクトは『秋保石』の採石業を応援する側面ももっているので、『秋保石』を知らない方にこそ、ぜひ足を運んでほしい」とも。
開催時間は9時~20時。入場料は、平日=1,650円、土曜・日曜・祝日=2,530円。10月18日まで。