国立新美術館が開館1周年-300万人以上が展覧会に入場

写真=国立新美術館の外観

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 国立新美術館(港区六本木7)が1月21日、開館から1周年を迎えた。

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 同館は昨年1月21日、5番目の国立美術館として開館した。国内最大級となる14,000平方メートルの展示スペースを使い、企画展と公募展を開催する。美術館建築としては波打つ外壁面が特徴で、建築家の故・黒川紀章氏が設計を手がけた。また、館内施設として、ひらまつ(渋谷区)が展開するレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズミュゼ」や、ジョージズファニチュア(渋谷区)が展開するミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」などが出店し、話題を集める。

 開館から1年間(2007年1月21日~2008年1月20日)の展覧会入場者数は3,102,922人。企画展では、昨年4月~7月にかけて開催された「大回顧展モネ-印象派の巨匠、その遺産」が704,420人の入場者数を記録したほか、昨年9月~12月に開催された「フェルメール『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」が493,886人の入場者数を記録。巨匠作家の展覧会が入場者数を牽引する結果となった。

 「ブラッスリー ポール・ボキューズミュゼ」では、1カ月平均約13,000人の利用客を集めた。「展覧会のついでにブラッスリーで食事、あるいはブラッスリーで食事をした帰りに展覧会へ寄って帰るという相互利用の客が多いようだ」(同店広報担当者)など美術展との相乗効果で集客を増やしている模様で、「スーベニアフロムトーキョー」では「当初考えていたよりも本体の展示によりお客様の層や集客に違いがあり、展示に合わせ少しずつ店のアイテムをアレンジする」(同店広報担当者)など、美術館内という立地条件に合わせた店づくりに取り組んでいるようだ。

 同館では今後も、横山大観(1月23日~3月3日)、モディリアーニ(3月26日~6月9日)など巨匠の大規模な展覧会を予定している。

六本木に「国立新美術館」がオープン-波打つガラス建築(六本木経済新聞)国立新美術館

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