国立新美術館（港区六本木7）で2009年2月に開催される「第12回 文化庁メディア芸術祭」の受賞作品が12月9日発表された。

「第11回 文化庁メディア芸術祭」の展示風景

　主要4部門の大賞作品は、エンターテインメント部門が、メディアアーティストの岩井俊雄さんとヤマハが共同開発した光と音で遊ぶ電子楽器「TENORI-ON（テノリオン）」。アニメーション部門が、水没していく街の中で一人暮らす老人の物語「つみきのいえ」（作者＝加藤久仁生さん）。マンガ部門が、天才的な音楽の才能を持つ少年の物語「ピアノの森」（作者＝一色まことさん）。アート部門が、人の動きに合わせて様々なアニメーションが展開するインスタレーション「Oups！」（作者＝マルシオ アンブロージオさん）。応募総数は世界44の国と地域から2,146点。受賞作品は大賞を含む24点。

　「文化庁メディア芸術祭」は1997年度より開催されており、新しい表現技法を用いたメディア芸術作品を対象に、毎年数点を表彰し、受賞作品展などで紹介している。

　受賞作品展は2月4日～2月15日の期間、同館で開催され、受賞作品と審査委員会推薦作品をあわせた172点を紹介する予定。入場無料。