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国立新美術館などで「文化庁メディア芸術祭」-東京ミッドタウンも会場に

エンターテインメント部門審査委員会推薦、犬飼博士「eスポーツグラウンド」でブロック崩しを楽しむ ©エウレカコンピュータ株式会社

エンターテインメント部門審査委員会推薦、犬飼博士「eスポーツグラウンド」でブロック崩しを楽しむ ©エウレカコンピュータ株式会社

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 国立新美術館(港区六本木7)と東京ミッドタウンで2月2日、「第14回文化庁メディア芸術祭」が始まった。メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの分野で作品を募集し、優れた作品に贈賞を行い展示するもの。今年は49の国と地域から2,645作品の応募があり、その中から約170点を展示・上映。併せてシンポジウムなども行われる。

マンガ部門優秀賞「孤高の人」の展示ブースに登場人物を描く作者の坂本眞一さん

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 今年で14回目を迎える同祭は来場者が年々増え、会場の混雑が目立つようになったため、今年から東京ミッドタウンも会場に加えた。アート部門の大賞を受賞したCycloid-Eは直径10メートルに及ぶ大きな作品ということもあり、東京ミッドタウンガレリアの地下1階アトリウムに展示。東京ミッドタウン・タワー4階カンファレンスも会場として使用することで、アニメーション部門大賞の「四畳半神話体系」の全エピソードを期間中5回上映するなど、映像作品の上映が大幅に増加した。

 アート部門では、電車の車窓の風景を音符に変換してピアノの自動演奏を行うインスタレーション「sound / tracks」(審査委員会推薦)、Googleストリートビューのイメージをつないでドラマ仕立てにした映像作品「NIGHT LESS」(優秀賞)など、インスタレーションを多く展示する。マンガ部門では各受賞作のパネル、原画などを展示し、作家自身が壁に直筆でイラストを描いた。アニメーション部門では予告編または短縮版とセル画などを展示される。エンターテインメント部門では、体全体を使ってエアホッケーやブロック崩しを遊ぶ「eスポーツグラウンド」(審査委員会推薦)など体験型の作品を数多く展示している。

 今年からユーストリームを活用し、シンポジウムの中継のほか、展示会場内に設けられた専用スタジオから受賞作家などのトークも配信する。

 開催時間は、国立新美術館の受賞作品展=10時~18時(金曜は20時まで、2月8日休館)、東京ミッドタウン・タワー4階カンファレンスの上映プログラム=11時30分~20時30分(2月6日休館)。いずれも入場無料。主催=文化庁、国立新美術館、CG-ARTS協会。今月13日まで。

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