六本木にはせがわ酒店(江東区)直営の日本酒BAR「HASEGAWA SAKETEN 酒友」(港区六本木4、TEL 03-5786-3533)がリニューアルオープンして1カ月がたった。
店舗面積は24坪、席数は22席。居酒屋スタイルの飲食店として約9年営業していた「酒友」をリニューアルし、黒を基調にしたシックで落ち着いた内装に一新。「日本酒をワイングラスで楽しむ」をコンセプトに据える。
「地酒をメーンとし、流通にのせる大手の蔵元というよりは、小さな蔵元ながら味や香りにこだわる造り手のものをそろえている。ワイングラスで飲む日本酒は香りの立ち方が違い、良さを実感できるが、雑な作りだとあらが見えやすい」と同店スタッフの今井志緒里さん。「若い世代がだんだん飲まなくなってきた。日本酒も進化し、『香り』を楽しみワインのようにじっくり味わうタイプが増えている。酒店の直営を強みに、いいものをリーズナブルに提供している」と話す。
「目玉」は、各酒蔵が品評会のために造る世には出回らない季節限定の「出品酒」で、酒蔵との信頼関係で特別に入荷するという。量が少ないため、その時々で違う酒を組み合わせた3種(各45ミリリットル)を、「飲み比べセット」(2,000円)として、またはボトル(500ミリリットル、1万1,500円)で提供する。このほかグラスで飲む日本酒は、山形「十四代」、愛知「醸し人九平次」など約16種類(グラス=500円~、片口=900円~)、ボトル(180ミリリットル=1,200円~、375ミリリットル=1,600円~、720ミリリットル=4,700円~)は約25種類をそろえる。
日本酒以外のドリンクメニューは、焼酎(600円~)、ビール(800円~)、ワイン(ボトル=3,800円~)、梅酒(500円~)、リキュール(600円~)など、国産にこだわりそろえた。
フードメニューは、リニューアル前から好評だったという「あじ豚」(しゃぶしゃぶ=1~2人前2,200円、タジン蒸し=1~2人前1,600円)をはじめ、「鶏レバーの日本酒パテ」(700円)や、焼酎の搾りかすを食べて育つ「あじ豚」の「ごまポン酢サラダ」(1,200円)など、蔵元とのつながりを大事に考案したメニューを中心に、バースタイルを意識し提供する。
「日本酒好きな方はお酒についてとても詳しいので、全て利き酒をして自分の言葉で説明できるようにしている」と今井さん。
営業時間は17時~25時(土曜=16時~23時)。日曜・祝日定休。