テレビ東京(港区虎ノ門)は2015年秋に、本社を六本木に移転すると発表した。移転先は同年9月完工予定の「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」で建設されるビル内を予定している。
同局は1964(昭和39)年に港区芝公園で開局し、現在の虎ノ門へは1985(昭和60)年に移転。事業の拡大や従業員の増加に伴い、複数の建物に人員・設備を分散配置してきたが、放送マスター設備の更新を機に30年ぶりに本社機能の移転に着手した。
移転先は日本IBM本社ビルとヴィラフォンテーヌ六本木アネックスの跡地を中心に行われる再開発地区で、六本木一丁目駅に隣接する約2.7ヘクタールの区画を、高低差のある地形の特性を生かした南北の街区に分け、地上42階建ての業務棟、住宅棟、商業棟の3つの施設で構成する。
新社屋では地上デジタル放送とBS放送を一体化した設備を構築、新たなスタジオを整備する。オフィス機能を集約することで事業の効率化も図るという。移転に伴う費用は総額180億円程度を見込む。