六本木ヒルズ展望台で「金環日食」-「宇宙人の指輪?」に400人が大歓声

日食専用グラスをかけ日食を鑑賞する参加者

日食専用グラスをかけ日食を鑑賞する参加者

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 六本木ヒルズ展望台・東京シティビュー「スカイデッキ」と「スカイギャラリー」(港区六本木6)で5月21日、「金環日食」鑑賞会が開催された。

雲間から太陽が現れる度に歓声が起こった

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 日本国内で25年ぶり、東京では173年ぶりとなる「金環日食」を鑑賞しようと企画された同イベント。応募総数約4000人、当選確率20倍の中から当選した200人が招かれ、海抜270メートルに位置するスカイデッキと、森タワー52階のスカイギャラリーで天体ショーを楽しんだ。

 天気予報では「曇り」と予測され、雲に覆われていた空に鑑賞が危ぶまれたが、時間がたつにつれ雲間から太陽が見え隠れし、その都度参加者は日食専用グラスをかけ一喜一憂した。

 欠けた状態の太陽を、「クロワッサンみたい。太鼓橋にも似てる」と例えた松本奎(けい)君(8)は、天文学者の知り合いから誘われ叔母と参加。「早起きは眠かったけど、(全国規模で観測できるのは)400年に1度だから頑張って起きた」という。

 天文学の専門家によるカウントダウンにより最大の「食」となった7時34分には、見事にリング状になった「金環日食」に参加者から歓声と拍手が起こった。

 晄(ひかる)君(2)と昊(そら)君(0)を連れて参加した市川さん夫妻は「もともと宇宙が好き。長男は前回の日食の年に生まれた。宇宙好きな子に育ってほしいので、どうしても連れてきたかった」と話す。晄君は「(太陽が)食べられちゃったみたい、チョコレートの味。お月様はポップコーン」と感性豊かに話した。このほか「宇宙人の指輪が落ちてる」と声を上げる子どもがいるなど、子どもたちのユーモアたっぷりな発言に沸きながら、約3時間30分の鑑賞会を堪能した。

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