食べる

麻布十番にチーズケーキ専門店-震災がもたらした縁きっかけに

二人三脚で店を立ち上げた山田さん夫妻

二人三脚で店を立ち上げた山田さん夫妻

  • 0

  •  

 麻布十番に4月26日、チーズケーキ専門店「麻布チーズケーキCinq Cinq(サンクサンク)」(港区麻布十番2、TEL 03-3454-3737)がオープンした。

イチジクのチーズケーキ

[広告]

 店舗面積は約9.5坪、席数は、テラス席6席、イートイン8席。「間口が狭く、奥にショーケースを配置せざるを得なかったことから、表から見て『何だろう?』と入ってみたくなるような設計を心掛けた」と話す店主の山田政輝さん。

 「出合いが全てのきっかけ」と山田さん。友人の同ビル・オーナーが、1~2階に入居するスイーツ店を探していると聞き、別ルートでたまたま紹介されたパティシエが仙台で震災に遭い、工場が壊滅的な被害を受け困り果てていることも聞いた。同パティシエはチーズケーキを得意とし、すぐに仙台に飛び試食したところ、「とてもおいしかった」ことから、「自分が店を立ち上げるしかない」と決意。「2フロアは荷が重いので1階だけなら」と返事をした。

 山田さんは数々の飲食店を経営した経験があり、3年前までは国内専用の格安旅行チケットの販売業を営んでいた。JALの経営破綻に巻き込まれる形で会社をたたみ、「再度起業を」と考えていたタイミングだったという。妻のひろみさんは開店1カ月前まで働いていた会社を辞め、夫婦そろってのスタートを切った。

 80種類以上のチーズケーキを試作し、店頭に並ぶのは常時約10種類(1ピース450円)。プレーンタイプの「麻布チーズケーキ」から、フルーツ、野菜などを混ぜ込んだチーズケーキまでバラエティーに富み、北海道産の乳製品をベースに、パティシエのネットワークを駆使して集めた全国の「おいしい素材」を使用。「素材感を失わず、バランスよくケーキに仕上げる」という。

 現在のバリエーションは、イチゴ、イチジク、チョコ、カボチャ、あや紫芋、ユズ、桜、ル・レクチェ(洋ナシ)など。ホールサイズ(10センチ=840円、13センチ=1,890円、16センチ=2,800円)でも提供する。イートインメニューとして、コーヒーや紅茶など、ドリンクとのセット(850円)も用意する。

 「将来的にはネットショッピングにも対応する予定。プレーンタイプのチーズケーキは店内で焼けるようにしたい」と山田さん。

 営業時間は10時30分~20時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース