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広尾でフランス菓子店「ルコント」再始動-喫茶限定メニューや朝食も

明るい店内にフランスの伝統菓子がずらりと並ぶ

明るい店内にフランスの伝統菓子がずらりと並ぶ

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 広尾駅そばに3月10日、フランス菓子店「A.Lecomte(ルコント)」(港区南麻布5、TEL 03-3447-7600)がオープンした。経営はベイクウェル(中央区)。

子ネズミ型のシュークリーム「スウリー」

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 店舗面積は約40坪、1階がケーキや焼き菓子を販売するパティスリー、地下1階は、1階で販売している菓子や喫茶限定メニューを提供するサロン・ド・テ。席数は合わせて20席。

 アンドレ・ルコントさんは、パリの高級ホテル「ジョルジュ・サンク」でパティシエとしてスタート。20代前半でスーシェフ(副シェフ)になると、ホテルの常連客に呼ばれ、ジャマイカやイランなど、世界各国に足を運び、菓子を作った。1963年、ホテルオークラのシェフ・パティシエとして初来日したことを契機に、1968(昭和43)年、六本木に初めての店をオープン。その後、本店を青山に移転し、伊勢丹新宿店、三越日本橋店、三越銀座店、新宿高島屋店に続き、1994年には、食事も楽しめる「ブラッスリールコント」、2007年には東京ミッドタウン店もオープンした。

 1999年に68歳で亡くなった後は、マダム・ルコントと彼の遺志を引き継ぐ職人たちにより経営されていたが、2010年に閉店。同社社長の昔からの縁により、再オープンに至った。

 コンセプト・メニュー構成は以前と変わらず、1999年から2010年まで同店で働きフランス留学経験もある川邊努さんが、ルコントさんの技術と精神を継承し、伝統的なフランス菓子を提供する。スペシャリテの「フルーツケーキ」(350円~)は、10種類のドライフルーツをラム酒に漬け込み、代々受け継がれた蜜を使用。「子どもたちも楽しくなるお菓子を」という思いから誕生した子ネズミ型のシュークリーム「スウリー」(420円)などは代表的な商品。

 サロン・ド・テでは朝食も提供。クロワッサン(またはパンオレザン、パンオショコラ)とコーヒー(または紅茶)、ジュースのセットで600円。パン ペルデュとコーヒー(または紅茶)、ジュースで1,100円のセットなど。ランチ(1,580円)、アプレミディ(カフェセット1,100円~)なども用意する。

 店内のシャンデリアは、ルコントさんがデザインし、ベネツィアまで作成しに行った思い出深い品で、以前のルコントで使用していたものだという。

 営業時間は、月曜~金曜=8時30分~19時、土曜・日曜・祝日=10時30分~19時。

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