六本木の国立新美術館内の「SFTギャラリー」（港区亜六本木7、TEL 03-6812-9933）で6月10日、ファッションブランド「アンリアレイジ」のTシャツライン「AZ」をお披露目する展示が始まった。

　デザイナーの森永邦彦さんが手掛ける同ブランドと、アートディレクター・武藤将也さんを代表とするデザイナー集団「ノーデザイン」が立ち上げたTシャツプロジェクト「AZ」。Tシャツには、それぞれ「世界」「地球」「太陽」といった「途方もなく大きなテーマ」、「LOVE」「PEACE」「自由」「未来」という「耳慣れた言葉」、「モナリザ」「モンロー」といった「誰もが知るモチーフ」、「あお」「あか」「さくら」といった「誰もが当たり前に目にしてきたもの」をモチーフに、それぞれをグラフィックで表現。「はやり廃りがなく、色あせない普遍的なメッセージを全26種類のTシャツに落とし込み、従来とは違う文脈で発信していく」という。

　5年間かけて制作されたという全アイテムは、「AZ01」の「世界」から「AZ26」の「はじまり」まで、それぞれが次のタイトルにつながるコンセプトを持っており、同展で全作品を展示・販売する（各4,800円）。同時にオンラインでの販売もスタートする。

　同ブランドは2003年から活動を開始。ニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GENART2005」でアバンギャルド大賞を受賞。06年春夏、ケイスケカンダとともに東京タワーの大展望台で行ったショーで、東京コレクションに初参加した。2011年、第29回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。2015年春夏から、コレクションの発表の場をパリに移した。

　開催時間は10時～18時（金曜は20時まで）。入場無料。火曜休館（祝日・休日に当たる場合は閉館し、翌日休館）。8月17日まで。