芸術家の四方(しかた)謙一さんによる個展「transition」が現在、「六本木 蔦屋書店」(港区六本木6)内のギャラリースペース「BOOK GALLERY」で開かれている。
3月にリニューアルオープンした同店。「日本を持ち帰る」をコンセプトに1階はブック&カフェとして営業し、2階はラウンジとバースペースを融合させたバーラウンジやギャラリースペースを設けた。ギャラリースペース「BOOK GALLERY」では、「気鋭」をテーマにしたさまざまな若手アーティストを紹介している。
今回は、2010(平成22)年ごろから彫刻や写真による表現活動を行ってきた四方さんが手掛けた新作を含む立体作品と、フォトグラムのシリーズなど約20点を展示。四方さんが繰り返し制作で使ってきたモチーフである一片の金属板に、切り込みや折り目を入れることでさまざまに形を変える様子を作品として発表する。
広報担当者は「今回、四方さんにとって初めてのモビール作品も展示する。重力によって形作られる宙づりの金属板の作品群は、自然の猛威に翻弄(ほんろう)される現代社会に一つの示唆を与えてくれる。注目してほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~23時。入場無料。9月13日まで。