プレスリリース

【令和8年熊本地震】医療団体が“いま本当に必要なもの”として新たに取り組む家電・家具支援。仮設住宅で、家庭ごとに選べる「選択型」家電・家具寄贈を実施。

リリース発行企業:特定非営利活動法人ジャパンハート

情報提供:


雨天のなかでの搬入作業(10月26日撮影)

日本発祥の国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、2026年10月26日、「令和8年熊本地震」で被災した建設型仮設住宅入居者へ、各家庭の希望に応じてオリジナルパッケージ化した家電および家具を寄贈したことをお知らせいたします。

2011年3月の「東日本大震災」以降、日本の災害支援に取り組んできたジャパンハートにとって、家庭ごとを対象とした「選択型家電・家具支援」は初めての取り組みとなります。

この取り組みは、アイリスオーヤマ株式会社(宮城県仙台市、代表取締役社長:大山晃弘)、シャープ株式会社(大阪府大阪市、代表取締役 社長執行役員CEO:河村哲治)、株式会社ケイワード九州(熊本県上益城郡嘉島町、代表取締役社長:竹中行康)協力のもと実現しました。

対象は、10月より仮設住宅移行が開始した同県八代市内において、主に震災で自宅が全壊し入居が確定している約300戸。事前にアンケートを行い、リスト(テレビ、冷凍庫、電子レンジ、キャビネット、炊飯器、掃除機、空気清浄機、ドライヤー、テーブル、寝具、布団乾燥機)の中から諸条件のもと必要な家電・家具を選んでいただく「選択型」(複数可)の支援です。

■「本当に必要なもの」は家庭ごとに異なる
まもなく発生から3ヵ月。被災された方々は避難所から仮設住宅へと生活の場を移しつつあります。
しかし、仮設住宅に入居しても、すぐに元の暮らしが戻るわけではありません。仮設住宅にはエアコンなど一部の設備が備えられていますが、生活に必要なものがすべてそろっているわけではなく、地震で使えなくなったものなど「本当に必要なもの」は家庭ごとに異なります。
一律の支援だけでは、一人ひとりのニーズにまで応えることは難しいのが実情です。

■NPOと企業ら民間が連携し、行政の手が届きづらい現地課題にアプローチ

拠点で納品の最終確認を行う様子

ジャパンハートは発災後、八代市の避難所に常駐し、被災された方々と日々顔を合わせながら支援を届けてきました。そして今回、八代市協力のもと、同エリアで今月より順次仮設住宅へ入居する方々にアンケートを実施。家電・家具リストの中から、それぞれの生活再建において必要なものを選んでいただきます。
寄贈するのは、ジャパンハートが購入したアイリスオーヤマ製・シャープ製の製品です。両社からは、このほか本支援に伴うサポートもいただきました。またシャープ製品の設置にあたっては、ケイワード九州の全面協力により実現しています。

※本活動における資金は、米国The Coca-Cola Foundationの助成金を活用しています。


<支援活動概要>
・期間:2026年10月26日〜順次実施
・場所:熊本県八代市内の建設型仮設住宅(2団地)
・対象:主に自宅が全壊した世帯(今回35戸/支援対象約300戸のうち)
・内容:アンケートで個別に希望を聞き、オリジナルパッケージ化した家電および家具の寄贈・無償組立・設置

仮設住宅への搬入時、医療者によるヒアリングも実施

家具・家電設置

■医療者の個別訪問を通じた、災害関連死リスク対策
ジャパンハートの災害医療支援チームは、この取り組みを物的支援に留めて考えていません。現地のフェーズが変わりゆくなかで、健康面・生活面ともに困りごとは人それぞれであり、今回の支援ではそれらのキャッチアップとフォローも兼ねています。

このたびの家電・家具支援による医療者の個別家庭訪問を通じて、心身の健康面の状況把握なども行い、引き続きリスクが懸念されている災害関連死のリスク低減にもつなげます。

【ジャパンハート災害支援・対策事業部長 高橋茉莉子 コメント】
「令和8年熊本地震に加え、令和2年豪雨や令和7年豪雨など度重なる災害に見舞われる八代市。住民の中には、浸水被害によって買い替えたばかりの家具・家電が傷んでしまったと肩を落とす方も少なくありません。

ジャパンハートは、能登半島での約1,200件にのぼる仮設住宅訪問の経験から、被災した方々に可能な限り早期に自分らしい生活を取り戻していただくためには、ハード・ソフト両面での支援が必要であると考えました。
そこで今回、家具・家電手配と配送・設置をアイリスオーヤマ様、シャープ様およびケイワード九州様にご協力いただき、さらに搬入時にはジャパンハートが同行して主に要配慮者の方々の生活動線の確認と改善を行うという連携事業の実現に至りました。

NPOをハブとして民間企業の強みを掛け合わせ、行政が対応しづらい個別支援を質・量ともに担保しながら迅速かつ細やかに届けていく試みは、今後起こり得る大規模災害に備える意味でも重要な一歩になると考えています。ご支援いただきます企業各社、およびジャパンハートを信頼して全面的なご協力をいただきます八代市様に、重ねて御礼申し上げます」


【ジャパンハート災害医療支援チーム 熊本県での過去の救援活動実績】
・平成28年(2016年)熊本地震 緊急救援
・令和2年7月豪雨 緊急救援
・2020年〜新型コロナウイルス感染症 クラスター発生医療福祉機関への医療チーム派遣
-2020年7月山鹿市
-2021年1月水俣市、葦北郡、上益城郡
-2022年2月八代市
※ジャパンハートは、熊本県での災害発生時等の医療救護活動において、2021年に同県と「大規模災害時等における支援活動に関する協定」を締結しています。

このたびの現地での支援活動に伴い、ジャパンハートは寄付を受け付けています。
詳細: https://www.japanheart.org/topics/support/20260728_kumamoto_earthquake.html