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【エリア特集】2011-10-18

上野金太郎・メルセデス・ベンツ日本副社長に聞く!後編-六本木と人と車

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六本木のキーパーソンに聞くインタビューシリーズ。その第1弾は7月にメルセデス・ベンツ・コネクションをオープンしたメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎副社長にお話をうかがいました。メルセデス・ベンツ・コネクションとは何なのか、その狙いとは、そして若者のクルマ離れや六本木という街への想いまで熱く語っていただきました。

今年7月に18ヵ月という期間限定でオープンしたメルセデス・ベンツ・コネクション、その期間限定という要素は六本木とメルセデス・ベンツにどのような影響を及ぼすのでしょうか。前回、語っていただいたように刻々と変化する六本木の18ヶ月で、コネクションはその目的を果たすことができるのでしょうか?
そして話はいつしか若者の車離れの話題へ…

←前編へ

-オープンして2ヶ月立ちましたが、お客様の反応はいかがですか?

最初から女性の方により多く来ていただきたいと思っていましたが、いま1日1300~1500の来場者の7割くらいが女性です。また、会員サービスが有るんですが、その会員の内訳がメルセデスのオーナー、他のブランドのオーナー、車を持っていない方がそれぞれ3割くらいで、多様な方に来場いただきたいという目論見通りにはじまっているかなと感じています。

-18ヶ月という期間についてはどうお考えでしょう?

本当はもっと長いほうが良かったんですが、同じ事をずっと続けても飽きられてしまうという要素もあって、特に我々は車屋でレストランやカフェの経営の知識はないので、何年も何年も生き残る店を作るのは難しいと思っています。なので、期間を限定したことで実験的に何か達成できるんじゃないかとも考えています。でもカフェもレストランも採算度外視と言うつもりは全然なくて、カフェとレストランの経営もしっかりとやりながら、ショールームに行くのはちょっとハードルが高いという人が「見る」ことでメルセデス・ベンツの車を覚えてくれれば実験は成功ということになるんではないかと思います。

最初は、18ヶ月をフルに使って毎月毎月テーマを持ってコラボしながらブランド遡及をしていこうと考えていました。しかし実際やってみるとギャラリーにしてもカフェにしてもレストランにしても全部思ったとおりには行かないわけで、今は慎重にパートナー選びとイベントの構想を練らなければならないと考えています。マイルストーンという意味では、新型ないし改良型が発表されるタイミングで車の遡及も行うというところでしょうか。

-営業時間が長いというのは六本木らしくていいと思いますが、そのあたりはなにかお考えがおありでしょうか?

UPSTAIRS2階のレストラン「UPSTAIRS」

他より早く開けて使ってもらいたいというのはありました。4時までというのは金土限定なんですが、遅くまで開けて欲しいという需要はあるようで営業時間については現在検討しています。また、9時以降は下が閉まってしまうのでレストランのお客さんに車を見てもらえないんですね。それでは意味が無いので、見てもらえるようにできないかと調整しているところです。

それに、さらに広げたいという気持ちもあって、例えばサッカーでも何でも今話題のものを取り入れたり、ビールの銘柄を増やしてみたり、朝食を提供してみたり、お客様が欲するなら、全体のバランスもありますが、できることはやっていこうと思っています。18ヶ月しかないのに後悔したくないですし、チャレンジしていきたいなと。

-夜遅い時間に車を見れるというのもそうですが、もっと六本木の汎用性をうまく使うような企画は考えてらっしゃいますか?もっと他のものも並べるとか。

夜中の2時に車を買うかどうかは別にして、接点として車があるということに意味があるように、コラボパートナーがいて、その方々が出店することでさらにいろいろなものがつながっていくようなことが出来ればいいなという夢はあります。そこに早く行き着くためには、レストランにもう少し人を呼ぶ必要があるわけですが、僕もこれまでけっこう六本木にお金を落としてきた中で、「こんなのがあったらいいなぁ」と感じたものを具現化できていると思うので、これからもう少し伸びるのではないかと思います。

-この場所から今後発信していきたいメッセージとはどのようなものでしょうか?

まずはメルセデスはみなさんが思っているほど難しい車じゃないということですね。私たちは車を発明した会社なわけですが、それが十字架になるのではなくて、新しく創造するモチベーションになるべきだと考えています。 国によってブランドのイメージは異なりますが、日本では高級なイメージを保ちつつも未来においても安定したブランドとして認知されるためにはより広く受け入れられる必要があると思います。そうするためには、10代、20代、30代の若い年代にリーチして行かなければいけない。それには、ただ安全だなんだというコアバリューを叫ぶだけではなくて、車が与えるファシネーションを発信し、お客様の要求に答えいく事が必要です。これは車会社である私たちの使命でもありますが、この場所がその使命を果たし、ブランディング出来る場所になればと思っています。

-今の若者は「欲しい車何?」って聞いても「車わかんない」と答えたりしてびっくりしたんですが、それにはどう答えていこうとお考えですか?

いきなり車見せられてもわからないというのはそのとおりだと思います。4年くらい前からモールやデパートでいわゆる外部展示をやってきたんですが、そこでもベンツは知ってるけど、価格帯やモデルのことはみな知らないんですね。でも知れば手の届く車もあるし、接点を求めてやればそういうふうにまだ気づいていない人に気づいてもらえる可能性があると感じました。

いつも言うんですけど、車って自分が自分の時間でいきたいところにいつでも行けるし、1人の空間にでもできるし、2人の空間にもできるし4人5人でわいわい騒ぐこともできるし、じっくり考えるスペースにもなるんです。こんな便利なものないって僕は今でも思い続けてますし、これからもそうであって欲しい。

そのためには、カーシェアリングだのレンタカーだのいろいろありますけど、やはり自分が大事にする自分が可愛がる車を手にした時の喜びを味わってもらいたいと思います。そこに行き着ければ、ここに投じたものには意味があったということですし、18ヵ月という限られた期間であっても、この場所にはそれができると私は信じています。

-車と人との最高のタッチポイントになれば素晴らしいですね。本日はありがとうございました。

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