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国立新美術館などで「メディア芸術祭」-今年はニコファーレも会場に

アート部門最優秀賞作品「Que vos feio(醜い声)」

アート部門最優秀賞作品「Que vos feio(醜い声)」

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 国立新美術館(港区六本木7)などで2月22日、文化庁がアート、アニメ、マンガなど優れたメディア芸術作品を顕彰し展示する文化庁メディア芸術祭受賞作品展が始まった。

アニメーション部門最優秀賞作品「魔法少女まどか☆マギカ」のラッピングカー

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 同祭は応募作品の中から、アート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の各部門について最優秀賞、優秀賞、今年新設の新人賞、審査委員会推薦作品を選出するもの。今年で15回目。

 今年の最優秀賞受賞作は、アート部門が山本良浩さんの映像作品「Que vos feio(醜い声)」、エンターテインメント部門が大八木翼さんなどの「SPACE BALOON PROJECT」、アニメーション部門が新房昭之さん監督の「魔法少女まどか☆マギカ」、マンガ部門が岩岡ヒサエさんの「土星マンション」。山本さんの作品は日系ブラジル人の双子の姉妹が幼いころの思い出について語ったインタビュー映像を左右のスクリーンに並べて見せるもので、「人間の記憶の曖昧さを描いた作品、見ている人も混乱に巻き込みたいと思って作った」と山本さん。

 メーン会場となる国立新美術館では、全ての受賞作品が展示されており、来場者が体験できる作品も多くある。アート部門新人賞を受賞したラルフ・キスラーさんとヤン・ジーベルさんの「Monkey Business」は壁に猿のぬいぐるみがつるされており、そのサルが正面に立った人間の動きを猿まねするという作品で、来場者も体験できる。マンガ部門新人賞を受賞した冬川智子さんの「マスタード・チョコレート」は携帯サイトに連載されていた作品であることから、展示スペースに巨大な携帯端末を模したディスプレーを設置、来場者がボタンを操作して全話読めるようになっている。その他、基調シンポジウム(24日17時30分~20時)などのトークイベント、アーティストパフォーマンス、ワークショップなども行われる。

 サテライト会場は東京ミッドタウンのd-labo(赤坂9)、メルセデス・ベンツ・コネクション、ニコファーレ(以上、六本木7)、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木6)の4カ所。d-laboにはマンガライブラリーが設置され、受賞作と審査委員会推薦作品の全巻を読むことができるほか、初の試みとして作者自身による読書会も行う(22日・24日・27日の19時~21時)。メルセデス・ベンツ・コネクションでは、アート部門とエンターテインメント部門の映像作品を常時上映するほか、「魔法少女まどか☆マギカ」のラッピングカーを展示。ワークショップやトークイベントも行う。ニコファーレでは、エンターテインメント部門の審査委員会推薦作品の中からセレクトしたゲーム作品を実際に体験できる「ゲームセンター ニコファーレ」などを開催。TOHOシネマズ六本木ヒルズではアニメーション部門の作品を中心に上映。「魔法少女まどか☆マギカ」の全話上映、5月公開予定の優秀賞受賞作「ももへの手紙」のプレミア上映なども予定する。

 入場は全て無料。ワークショップなど一部は要受け付け。TOHOシネマズ六本木ヒルズでの上映は当日10時から国立新美術館会場のインフォメーションで整理券を配布。

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