西麻布交差点近くのホテル&レジデンス「六本木・ホテルS」(西麻布1)で9月12日、カードゲーム「Rocca(ロッカ)」をテーマにした展覧会「Rocca」展が始まった。
「ロッカ」はゲームデザイナーのトゥルーリ・オカモチェクさんとグラフィックデザイナーの柿木原政広さんが開発したカードゲームで、六角形のデザインにより、平面でありながら立体のように見え、ゲームが進行していくと、それぞれがテーブルに出して並べたカードが積み木のように重なり合い、立体的な絵を楽しむことができる。カードゲームとして楽しめるほか、カードの裏面を使って「二次元積み木」としても楽しめる。2012年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」にも選ばれたほか、世界3大広告賞の一つである「ONE SHOW」でmerit賞に選ばれるなど海外でも評価され、MOMAのミュージアムショップでも取り扱われている。
カードゲームからさらに幅を広げた活動も行っており、昨年11月から2月まで府中市美術館で行われた「虹の彼方(かなた) こことどこかをつなぐ、アーティストたちとの遊飛行」展ではロッカの映像を使用してリアルと二次元が融合するインスタレーションを展示。今年8月には札幌で巨大なロッカを使用した「ロードアート」を制作した。今回の展示では府中市美術館で展示したインスタレーションをメーンにさまざまな「ロッカ」を展示する。
会場となるホテルSは「ホテルに暮らす」をキーワードに滞在型の宿泊やSOHOとしてのワークスタイルを発信してきており、これまでも書道家の川尾朋子さん、写真家の仙谷朋子さんなどの展示を行ってきた。
ホテル開館中観覧可。入場無料。今月26日19時からは「カードゲームで遊ぶために人が集まる」イベント「Rocca Night」を同ホテル 1階にあるワインダイニング「COCONOMA」で開催、新たに登場する「Rocca TRAIL」もプレーできる。参加費=2,000円(1ドリンク、フィンガーフード付き)。10月15日まで。