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国立新美術館で「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展 社会との関わり読み解く

キャラクターが生きる「世界」を紹介する第5章

キャラクターが生きる「世界」を紹介する第5章

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 国立新美術館(港区六本木7、TEL 03-5777-8600)で6月24日、「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展が始まった。

展覧会のプロローグとして、「王道」作品のヒーロー&ヒロインを紹介

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 手塚治虫が亡くなった1989年以降の、震災やテロ事件、ネットやスマートフォンの普及をはじめとするテクノロジーの「深化」など、さまざまな事件・事故、社会風潮の中で、めまぐるしく変化したライフスタイルを背景に、その時代の漫画、アニメ、ゲームに触れることは、その時々の日本の社会の重層的な側面を見ることにつながると着目。会場では、1989年から現在までのおよそ25年間に制作された作品を、作品と作品との関係性、同時代の社会やテクノロジーと作品との関係を「概観する」として、8つの章に分けて展示を構成する。

 第1章では、「現代のヒーロー&ヒロイン」と題し、「NARUTO-ナルト-」「名探偵コナン」「魔法少女まどか☆マギカ」「美少女戦士セーラームーン」「ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち」「スーパーマリオブラザーズ30周年」などのヒーロー&ヒロインを紹介しながら、「王道」ともいえる作品を紹介。第2章では、「サマーウォーズ」「ファイナルファンタジーVII」など、テクノロジーが描く「リアリティー」として、3次元CGなどのデジタル映像技術を駆使した作品を紹介。第3章では、「CRIMSON ROOM」「ぐんまのやぼう」など、ネット社会を背景とした新たな創作プロセスの中で生み出された作品を、第4章では、「ストリートファイターⅡ」「ファイナルファンタジーⅩⅢ」「太鼓の達人」など、「コミュニケーションの場」へと進化したゲーム作品を紹介する。

 第5章では、「アイカツ!」「初音ミク」「ラブプラス」など、アイドルの卵、プロ野球選手、歴史上の人物など、さまざまな「キャラクター」たちの生きる「世界」を表現した作品、第6章では、「新世紀エヴァンゲリオン」「最終兵器彼女」など、「日常」と「非日常」がさまざまに交差した作品、第7章では、「花より男子」「アオハライド」など、現実とリンクした多様なテーマを持つ漫画を中心に、それぞれ紹介。第8章では、奥浩哉さんの「GANTZ」、山内一典さんの「グランツーリスモ6」、今敏さんの「パプリカ」など、作品の作り手に注目し、その「手業」を、作品を通して紹介する。

 「複合的メディア表現として深化している日本の漫画、アニメ、ゲームを総合的に展望し、来場者に『想像力』と『創造力』を再発見してもらうことを目指す」(同館)という。

 開催時間は10時~18時(金曜は20時まで)。入場料は、大人=1,000円、大学生=500円。火曜休館。8月31日まで。

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