富士フイルム、試作版ソフトウエアを公開するラボ開設

富士フイルムが、開発するソフトウエアの試作版を公開する実験サイトを開設。利用者の声を集め、ソフト開発に反映する。写真は公開第1弾となる「TRIPIT」を「Flickr」(写真共有サイト)と組み合わせた際のイメージ。

富士フイルムが、開発するソフトウエアの試作版を公開する実験サイトを開設。利用者の声を集め、ソフト開発に反映する。写真は公開第1弾となる「TRIPIT」を「Flickr」(写真共有サイト)と組み合わせた際のイメージ。

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 富士フイルム(港区赤坂9)は7月24日、同社が開発するソフトウエア技術を公開する実験サイト「FUJIFILM Internet Technology Labs」を開設した。

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 同サイトは、ソフトウエアの試作版を広くユーザーに向けて公開し、ユーザーの意見を取り入れてソフトに改良を加えていくもの。ソフトはAPI(アプリケーション・プログラム・インターフェース)として公開する。

 公開第1弾は、システム開発を手がけるサーバードメイン(渋谷区)との共同開発による「TRIPIT(トリピット)」。日本語処理技術を応用し、画像にひもづけられたタグ(キーワード)をもとに、関連性の高い画像を検索する「関連画像検索エンジン」で、ECサイトや動画共有サイトなどでの活用を想定する。

 サイト上では、デモアプリケーションとして写真共有サイト「Flickr」やオンライン百科事典「Wikipedia」と組み合わせたアプリケーション活用例を紹介している。名称は「TRIP IT(トリップ イット)」に由来。同社広報担当者は「旅をするように画像をたどることから」と話す。

 技術公開の目的について同担当者は「ユーザビリティーの改善など、より良いソフトウエア開発のために利用者の意見を反映するため。また(マッシュアップなど)我々が思いつかないような利用のされ方にも期待している」と話している。完成度の高いソフトについては商用サービスとしてリリースする可能性もあるという。

FUJIFILM Internet Technology Labs

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